再び新型コロナウイルスの感染が拡大しつつあるなかで、季節は本格的に夏を迎えようとしている。マスクは生活に欠くことの出来ない必需品になってるのだが、長時間着用していると、息苦しくなることもある。特に身体を動かしている時などは、できることなら外したい場面もあるだろう。
飛沫防止と熱中症対策を兼ね備えた製品として、マウスシールドが販売されている。その使用感はどんなものなのだろうか? 確かめるために実際に着用してみた。息苦しさからは解放されるが、不特定多数の人が行き交う場所での使用は、正直不安が残る。
・口を覆うマウスシールド
今回試したのは、DOUBLE-Hというメーカーの「マウススクリーン」だ。2020年7月3日より取り扱いを開始し、クリア・ホワイトは3枚組税別1260円。ミラータイプは3枚組税別2100円で販売している。私(佐藤)はミラータイプを購入した。購入商品にはスクリーン3枚のほかに、耳にかけるタイプのゴム紐が6本。それに頭の後ろで固定する紐が3本とアジャスター3個入っている。
組み立てはカンタンだ。ゴム紐を使用する場合は、スクリーンの左右の穴にそれぞれ1本ずつゴム紐を通して、耳にかける。ロープアジャスターの場合は、先にロープにアジャスターを通し、スクリーンの左右の穴にロープの両端を通して固結びする。
・多くの人が行き交う場所では不安
実際に着けてみると、アゴ先から鼻の上までしっかりとスクリーンにガードされていることがわかる。スクリーンの中央と両端にパッドがついており、これが顔とスクリーンの間に空間を作っているので、呼吸はしやすい。圧迫感もまったくと言って良いほどない。
アゴ先にパッドが当たっているが、一般的なマスクと比べて発話もしやすいので、会話を必要とする職種には良いかもしれない。クリアタイプのスクリーンなら口元を見せることもできるだろう。
しかし、不特定多数の人が行き来するような場所。たとえば、駅や電車のなかなどでは、不安を感じる。自分の飛沫が拡散することを防ぐことはできるかもしれないが、外気と鼻口が接しているので、飛んでくる飛沫を防ぐのは難しいだろう。限られた人と接する場面や、屋外での運動などに向いているかもしれない。熱中症を防ぐのには高い効果が望めそうだ。
これから本格的に暑くなる。感染予防と熱中症予防、このふたつを両立しなければならない、誰にとっても未経験の夏が来る。まだまだ予断を許さない状態が続いている。マスクを携行してつつ、暑さにも備えながら、この夏を乗り切って行きたいものだ。