皆さん、なんとなく感じ取っているはずである。「今年の夏はヤバそうだ……」と。梅雨入りしたとはいえ、雨降りの日でも油断はできない。梅雨が明ければ、30度超えは当たり前、地域によっては40度近くまで気温が上がる日が来るかもしれない。しかも、場所によってはマスクの着用が必要になるだろうから、当然ながら熱中症のリスクは高くなる。

暑さ対策が大事になってくるのは言うまでもない。そこで、もしかしたら結構使えるかもしれないグッズを紹介したい。それは、私(佐藤)がドン・キホーテで発見したもので、「忍者ポケッタブル」という。忍者? ポケッタブル? それなんだ!? と思うだろうが、携行できる空調服のビニールベストだ。簡単に言うと、服のなかに風を送り込めるベストである。

・近年浸透した空調服

近年、空調服は屋外に長時間いる工事現場作業員を中心に浸透している。作業服の一種ということもあり、今までであれば室内にいる人にとってはそれほど必要ないものだったかもしれない。

だが、先に述べたように今年は状況によってマスクの着用が必要になる。また、エアコン環境下でも換気のために窓を開けた方が良い場合もあるだろう。そんな状況だからなのか、ドンキの暑さ対策コーナーに簡易版の空調服がお目見えしていた。


今回購入したのは、フード付きのパーカーベスト。購入価格は税別9980円だ。ビニールベスト1着でこの値段は高いと感じるかもしれないが、ベストだけでなくファンが2個とバッテリー、専用ケーブルが付属している。私が以前購入した現場作業用の空調服は税別1万6450円だったので、4割程度安い。


ちなみに、この商品にはピンクのファンカバーが1セット余分に付いていた。サービス商品だったのだろうか? それとも、その日の気分でファンカバーを変えろということなのだろうか?


よくわからないが、とにかくベストは折りたたみ式で持ち歩くことができる。裏返してポケットに押し込めば、カバンにもすっぽり入る小さなポーチサイズ。


・ファンの取り付け

ファンはベストの腰部分にある穴に差し、外からカバーをつけると装着可能だ。その際、2股ケーブルをループに通して、ファンと接続する。


ケーブルの反対端をホールから外に出してバッテリーに接続したら、準備完了。


なお、ファンの風量は、弱・強・ターボの3段階。バッテリー満充電(充電2時間)の状態で、弱なら5時間。ターボなら2時間半の連続使用が可能となっている。電源長押しで起動し、ボタンを押すごとに風量を変える仕組み。


・風量はどうだ?

さて、本当に使えるのか? ためしてみようじゃないか、忍者の性能とやらを……。


いくで、スイッチオン!


ファーーーーーー! (モーターの音)


風、めっちゃ来てるよ! ミシュランマンみたいにパンパンや!!


赤ちゃんの服着たオッサンみたいになってるよ!


価格を考えれば仕方がないが、モーターの性能はそこまで高くない。したがって、回転音がやや耳障り。ただ、風量は申し分ない。室内での使用はもちろん、屋外でも軽作業なら暑さを和らげる助けになるだろう。

特に良いのがフードだ。フードがあることによって、首元まで風が届く。もう1つ良いのが収納である。ベストをひっくり返し、ファンを付けたままポケットに押し込めばいい。そのままカバンにしまっておけば、携行もしやすい。


とにかく今年の夏は、いつもと違う。マスクが必要になることを考えたら、例年以上の暑さ対策が必要になるだろう。その1つとして、空調服を検討してみてはいかがだろうか。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24