寒さを防ぐ「防寒」という言葉には馴染みがあるのに、暑さを防ぐ「防暑」には馴染みがない。例年ならばさほど気にしなかったことだが、今年は新型コロナウイルスの感染予防のためにマスクを携行しなければいけない。熱中症にも注意しなければならず、このまま本格的な夏に突入したらちょっとヤバい気がする。なんとか「防暑」で手を打たねば!

そう思い、私(佐藤)はドン・キホーテで空調服を購入したのだが、ひとつ気になることが……。あれを着てリュックを背負うと背中がビショビショになるのだ。それで無くてもビッショリになるのになんとかならないか~! と思ったら、おあつらえ向きの商品があった。ファンとヒーターが付いた多機能リュックである。これなら今夏はイケるかも!?

・リュックの説明から

使用感を確かめるべく購入した「ZenCT」というリュックはAmazonで5980円だった。リュックとしては割とスタンダードな価格帯か。


容量は35リットルで、15.6インチのノートパソコンがすっぽり収まるとのこと。


・ファン、ヒーター、充電の3役

一見、普通のリュックのようだが、サイドポケットにUSB接続のケーブルが入っており、ここにモバイルバッテリーを挿して給電する仕組みだ。バッテリーは別売りなので、持っていない場合は購入する必要がある


そしてリュックの一番底の部分、内側にファンが備えられている。むき出しではないものの、雨降りの時に濡れる可能性があるから雨天時はバッテリーを外しておいた方がいいかもしれない。


電源はショルダーストラップについている。丸いボタンを1回押すと青く点灯してファンが起動。もう1度押すと赤く点灯し、腰元のヒーターが温まる。3回押すと緑に点灯して、ショルダーストラップの差し込み口のUSB接続端子を使用することができる。これはスマホなどを充電するのにも使える。



それでは「防暑」を期待してファンの力を試してみるとしよう。日中の気温は32度だったので、この手の暑さ対策グッズの性能を確かめるにはちょうど良い。マスクをしつつソーシャルディスタンスを保って、昼食の買い出しついでにリュックを背負って行くことにした。

ただ、中に詰めるものがないのでクッションを突っ込んだ。リュックにクッションを詰めているとは誰も気づくまい、ふふふ……。


・外で使ってみると……

背負った感じは、とくに良い訳でも悪い訳でもない。ホームセンターなどで売っている商品と同じように、平均的なリュックだ。ショルダーストラップの余った部分が長い気がするが、それも使用の妨げになるレベルではない。


実際にファンのスイッチを入れてみると……風は来ているような、来ていないような。非常に “優しい” 風が、腰元から吹いている気がする。


室内で電源を入れたらファンの音が少し耳に障ったが、外だと周りの音の方がはるかにデカいので気にならない。問題はこの優しい風だ。超微風とでも言おうか。もう少しパワーがあってもいい気がする。

この後、30分ほど歩いて帰宅。背中の様子を確かめてみると……


汗をかいている


う~ん……。今年はこれで背中快適! と思ったけど、期待しすぎたか。カーキのハーフパンツのお尻部分は明らかに汗でしめっている。もっとパワフルなファンかなと思っただけどなぁ。せめて風力調節ができると、よかったのかも。今夏は無理でも、来夏はさらに進化してくれることに期待しているぞ!

参考リンク:Amazon
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼動画でも詳しく説明しています。汗、かくね