実物そっくりの家具家電、美味しそうなミニチュア食品、何のために存在するのかわからないジョークグッズ……世の中にはいろいろなカプセルトイがあるけれど、誰しも買わずにはいられないのがニャンコだよね。

リアルなものから、思わず笑ってしまう「ありえない」ものまで各メーカーが趣向を凝らして続々リリース。今日はそんな猫が主役のカプセルトイから、個人的なお気に入りを紹介したい。


1. 「猫の宴」(400円)

画家でありクラフト作家である佐山泰弘氏とコラボしたこの商品、人間の飲み会をユーモアたっぷりに猫で再現している。

カプセルの中には猫1匹と膳1つ、そして宴会シーンの背景写真がついてくる。

背景写真もいいけど、これはやはり何個も買ってずらっと並べたい。

「第1集」でカプセルトイになったのは「乾杯の音頭とる幹事」「乾杯好きなヤツ(男・女)」「笑っちゃって腹が痛いヤツ」「おっかしくってもうやめて欲しいヤツ」「かぶりつくヤツ」の全6種だが、元になった作品にはもっともっとたくさんのメンバー(40匹? 40人?)がいて大宴会になっちゃってる。ぜひ作者公式ホームページをご覧いただきたい。

吐きそうなヤツ、目が据わってるヤツ、一気呑みするふりするヤツ、飽きちゃったヤツなど、どこの宴会にも「いるいる!」って人が “擬猫化” されているぞ。「もう帰っちゃうヤツ」って、それ筆者だよ。

人間社会の悲喜こもごもが見られる宴会、必ずしも楽しいばかりではないが、猫になるとなぜかクスッと笑える。こんな飲み会だったら何度でも参加したい。ちなみに「第6集までそろえると、36席の大宴会場が完成します」とのことなので、続編があるらしいぞ!


2. 「仕事猫」(300円)

ご存知、インターネット・ミームから生まれた猫のキャラクター。どう見ても大丈夫じゃない状況で、自信満々に「ヨシ!」と指さし確認しているニャンコ、由来は知らなくても1度は目にしたことがあるかもしれない。

「中央労働災害防止協会」という真面目な団体とコラボし、リアル社会でも一躍有名(?)になったことも記憶に新しい。ポスターのコピーは「猫のフリ見て、我がフリ直せ、ヨシ!」だ。

カプセルには猫と台座、セリフのボードが入っているぞ。

いや、なんでそんなに自信ありげなの。


絶対「ヨシ!」じゃないよねぇぇぇ……!


ラインナップは「ヨシ!」「コーヒーを飲みます」「ギックリ」「お願い」「座」の全5種類で、まさに “現場” を意識。2020年6月には第2弾が発売予定らしいのでチェックだ。今日も無事故・無災害で頑張ろう。


3. 「ふちやすみ にゃんこ」(200円)

最後に正統派の脱力系ニャンコ。いろいろな「ふち」にかけられるフィギュアだ。

開封した瞬間「行き倒れ!?」とビビるが心配ご無用。へそ天(へそが天を向く仰向けの寝姿)しているだけだ。筆者のは「しゃむねこ」だった。

無警戒、無防備な寝姿がまことに可愛い。片足がズルッと落ちているのも身体が柔らかい猫っぽい。

猫は液体……これは本当だ。ヤツらは「薄型テレビの上」や「ソファのへり」のような細〜いところで、体を自在に変形させながら寝ることができる。本当はパソコンのふちにかけたいフィギュアだが、ある程度の幅が必要なので窓辺などがいいだろう。


・「猫の宴」最高

普段の筆者は気になったガチャをつまみ食いする程度で、コンプするまで硬貨を投入するほどのガチのコレクターではないが、「猫の宴」に関してはかなり欲しい。「開ける楽しみ」があってこそだと思うので、セット品を買うのは避けたいのだが……。

ちなみにカプセルトイの元になった佐山泰弘氏の「猫の宴 オリジナルサイズ 全席セット」は注文制作で84万円(税込)だ! お膳、お座布団つきのビッグサイズで、すべて飾るには1.5畳程度のスペースが必要。自分の部屋の畳で猫たちが宴会……ちょっと欲しいかも……。

今回の商品はいずれもカプセルトイ専門店で購入。上から下までガチャが並んだ専門店は1日つぶせるほど楽しいが、最大の罠は「両替機」だ! いくらでもお札を崩せるから、やめどきを失う。そのうちカードでキャッシングできるようになったらどうしようと怯える今日この頃だ……。


参考リンク:佐山泰弘ウェブサイト佐山猫制作室株式会社トイズキャビン株式会社エール
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.