最近「かつや」の様子がおかしい。思えば先月、「築地銀だこ」の冷凍たこ焼を店舗で販売すると発表した時からすでにヤバイ予感はあったが、今度はまさかの牛丼である。だからとんかつだって! アンタはとんかつ屋なんだよ!! しっかりしろ!

「かつや」にて本日2020年6月5日より、定食のご飯を税抜200円で牛丼に変更できるという謎のサービスが始まった。しかもだたの牛丼ではなく、居酒屋チェーン「養老乃瀧」の人気メニュー『養老牛丼』に変更できるのだという。ちょっと何を言っているのか分からないが、分かる気配もしないのでとりあえず試してみたい。

・「かつや」で牛丼

飲んだ後のシメの一品として養老ファンに愛されている『養老牛丼』。名前はもちろん知っているが、実は今まで一度も食べたことがなかった。それをまさか「かつや」で味わえる日が来るとは……人生何が起こるか分からないものである。

・ご飯を牛丼に

さて、対象となるのは以下の定食と弁当(テイクアウト)だ。税抜200円を追加で支払うことで、ご飯を『養老牛丼』に変更できるぞ。


・まぐろカツ定食 / まぐろカツ弁当
・ロースカツ定食 / ロースカツ弁当
・ダブルロースカツ定食 / ダブルロースカツ弁当
・メンチカツ定食 / メンチカツ弁当
・海老・ヒレカツ定食 / 海老・ヒレカツ弁当
・海老・ヒレ・メンチカツ定食 / 海老・ヒレ・メンチカツ弁当
・海老・ロースカツ定食 / 海老・ロースカツ弁当
・ヒレカツ定食 / ヒレカツ弁当
・ロース・メンチカツ定食 / ロース・メンチカツ弁当
・おろしカツ定食 / おろしカツ弁当
・おろしヒレカツ定食 / おろしヒレカツ弁当
・とん汁定食


しかし、そもそもなぜこんなサービスが始まってしまったのだろう。理由について「かつや」はこう説明している。


「これまで、かつやで牛丼が食べたいという声を数多くいただいてまいりました。そこで、養老乃瀧とコラボが決定しました」


吉野家へ行けという言葉が真っ先に頭に浮かんだが、さすが俺たちの「かつや」。妙なところで律儀なのが実に “らしい” ではないか。ちなみに「かつや」と「養老乃瀧」はまったくの別会社。銀だこといい養老といい、最近やたらコラボしたがるやん。

・カツの下から

テイクアクトで買ってきた『ダブルロースカツ弁当(税抜950円)』は、見た目は何の変哲もない普通の持ち帰り弁当である。が!


容器を持ち上げてみると……


下には牛丼の姿が……!!

・いた

マジかよ! マジでいたよ!! いるいるとは聞いてたけど、ロースカツの下にマジで牛丼いたよ! いやいちゃダメだろ! こっち30代だぞ!! 吉野家や松屋より肉の量は少ないものの、想像していた以上にガチな牛丼だ。あまりにもワンパクなその絵面に、胃袋が先程から武者震いを始めている。

・和風でウマい

初めましての『養老牛丼』は、一般的な牛丼と比べ色がやや薄いような気がしたが、食べると醤油よりも出汁が効いた和風の味付けになっていて納得。ウマい、ウマいぞこれは! さっぱりしつつ、牛肉は脂感が強くて柔らかだ(嫌な脂っぽさではない)。なるほど、居酒屋さんの牛丼って感じがする。


てなワケでロースカツを口に運んでは……


『養老牛丼』をガツガツかっ込んでいく。


桜木花道か私は。とんかつをおかずに牛丼を食うって、何の合宿だよ。テレワーク中にやったらいけないことを凝縮したかのような欲張りセットっぷりにクラクラしてしまうが、困ったことにその背徳感と相まって最高である。そうだ、よく考えたらテレワークだって合宿みたいなもんだよな(錯乱)。

・牛も豚も食え

ご飯を牛丼に変更できるのは今日から約2週間。在庫がなくなり次第終了となるので、背徳を求める「かつや者」たちは急いだ方がいいだろう。ただし、牛丼単品での販売はしていない。牛が食いたくばカツも食らえ──。これが「かつや」からのメッセージなのだ。

参照元:かつや
Report:かつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.