正直ナメてた……と書くと失礼かもしれないが、実際にそう感じたのだから素直に言おう。肉のハナマサで「冷凍焼き飯」が売られているのを見かけたとき、私はイジリー岡田さんの舌芸くらいのスピードでナメにナメた。何しろ、税抜598円で1キロ入り。ははぁ、これは量で押し通すタイプだなと。他の冷凍食品に比べたらかなり安いじゃないかと。

……だがしかし!! 肉のハナマサの「冷凍焼き飯」は想像したより上のパフォーマンスを見せてきたから驚き、桃の木、山椒の木! これはお値段以上にヨロシ!!

・第一印象はフツー

ハナマサの冷凍焼き飯の第一印象はフツーもフツー。合コンで例えるならば、ハナマサの冷凍焼き飯はさして印象にも残らず連絡先も交換しないと言ったところであった。それもそのはず……

唯一、目に止まったのは……


内容量1キロくらい


あまり冷凍食品を食べない人に説明しておくと、これは通常の2〜3倍の量。ニチレイの「本格炒めチャーハン」が450gでおよそ300円だから、その安さが分かるだろう。ちなみに大盛りをガツガツと食べる人を対象にした商品であれば500〜600グラムがオーソドックスなところだ。

・ハナマサの焼き飯を実食

業務用商品も取り扱うスーパーのハナマサとはいえ、ここまで安いからには……と味に期待しないのは自然な流れでもある。俗に言う安かろう悪かろう的な。ナメてかかるのも仕方ないところ……なのだが!

ハナマサの焼き飯はラップをしてレンチンするだけで……!


完成する上、出来上がりもあらまぁ美味しそうな焼き飯だこと!! 袋から取り出した時点でふわっと匂いが漂ってきたが、レンチンしたらさらに香る。


ここからハナマサ焼き飯の逆襲が続く。実際に食べてみると「これぞ焼き飯」なる感じで普通にウマい。具体的には、頭の中でざっくり「よくある焼き飯」を想像して欲しいのだが……

まさにそれなのだ


一言でいうならば「普通の焼き飯」。しかしながら、その普通が逆にイイのである。しっとりした焼き飯らしさがありつつ、具材の方もケチくさいことはなし。ゴロッとした肉だけでなく、タマゴもきっちり入っていた。

これは普通すぎていつしか好きになっている焼き飯……。これを……これを税抜598円で1キロ入りなんて……肉のハナマサ……恐ろしい子!

最初こそナメていた私だが、食べれば食べるほどどこかクセになってハマっていく自分がいた。よく考えれば世間では「普通が一番」と言われることがある。肉のハナマサの焼き飯はまさしくそれにあたる商品だ。

しかも、安い・ウマい・早いの3要素を兼ね備えているだけでなく、冷凍なので保存がきくのも二重丸。1キロを3回に分けて食べた私は、ナメてしまったことを深く反省しつつ早いリピートを決意したのだった。

Report:レンチン原田
Photo:RocketNews24.

▼肉のハナマサの「はまぐりだしの素」を使っているらしい