店の扉を開けた瞬間、「自分の服装で大丈夫かな?」と心配になった。想像以上にシャレオツだったからだ。デートにも余裕で使える雰囲気、というか実際にそのようなお客もチラホラ。……ここでラーメンを食べるの? さすがイタリアである。
シャレオツ度という点で、私がもっとも愛するラーメン屋「新福菜館京都駅前店」は完敗していることを認めざるを得ない。だが、私がイタリアのオシャレ店を訪れて驚いたのは他にもある。雰囲気ではなく、メニュー的なところだ。何かというと……
あっさり系の塩ラーメンが食べられること
──である。今や日本のラーメンは海外でも食べられるが、豚骨などのこってり系が多め……と感じているのは私だけではないだろう。しかし、その店は塩ラーメン可。繰り返す、塩ラーメン可であります!!
ここで、店についての情報を記載しておきたい。場所はローマの観光名所「パンテオン」のすぐ近く。店名は『KISAKI』といい、ラーメンだけでなく寿司やらチャーハン、天ぷらやうどんまで揃っている。
・トリップアドバイザーで高評価
さて、私がその店に入り、料理を待っている間にスマホを見ていたら、うれしい誤算に気づいた。この『KISAKI』、なかなか評判が良さそうなのだ。ネットでは称賛がほとんど。この記事を書いている2019年12月6日時点でも、「トリップアドバイザー」での口コミは5点満点で4.5点である。
今までの経験上、「口コミ評価なんてマジでアテにならない」と痛切に感じているが、ローマで口コミ評価のいい和食店の味がどんなものかは気になってしまう。そう思いながら待っていたら……
来た来た。言い忘れていたが、頼んだのは海鮮塩ラーメン、焼き飯、寿司数貫である。まずはラーメンからいこう。
・塩ラーメンは難易度が高い
私が勝手に抱いているイメージとして、ラーメンの中でも「塩ラーメン」は特に難易度が高いように思う。あっさりしているだけに、ちょっとでもバランスが崩れると台無しになってしまうからだろう。
では、私の目の前にある塩ラーメンはどうなのか? レンゲでスープをすくい、口の中に運ぶと……
おぉ……! うん、悪くない! そりゃ日本の「塩ラーメンの名店」と言われる味にはかなわないけれど、ちゃんと塩ラーメンだ。魚介のダシをしっかりと感じられて繊細。この風味を海外で味わえるなんて……。
なお、こちらは「海鮮」とついているが、ダシに海鮮が使われているのであって、具材としてエビやらイカやらが使われているわけではない。その点は注文前に店員さんが説明してくれたので、私としては特に違和感を覚えなかったが、気になったのは1杯15.5ユーロ(約1900円)という値段。結構お高い……。
・寿司&焼き飯
高いのはラーメンだけに限らない。寿司はサーモン2貫で7ユーロ(約850円)、マグロは2貫で12ユーロ(約1500円)である。なお、こちらもラーメン同様味はイケる。感じ方には個人差があるだろうが、私としては日本の回転寿司チェーンよりも味は上だった。
そして、何よりも美味かったのは焼き飯だ。コクがあって、具だくさん。焼き飯のストライクゾーンがあるとしたら、ほぼ真ん中に投げ込まれた焼き飯だった。ただしこちらもお高く、値段は8ユーロ(約1000円)。
まぁ観光地の近くで、店の雰囲気も高級感がある。なおかつ日本と同じように食材を調達できない土地で日本の料理を出しているのだから、日本よりも値段が高いのは当たり前だろう。
というかそもそも、日本の飲食店の価格設定が味の割に安すぎる気がする。1杯1000円以内でラーメンを食べられたり、2貫で100円の回転寿司チェーンがあったり、500円前後でチャーハンが食えるって、実はすごいことなのだろう。
スープのダシを取るだけでも、どれだけのコストがかかっているのか……。そんなことを感じさせてくれた1900円の塩ラーメンであった。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 KISAKI
住所 Piazza Capranica 75, 00186 Rome, Italy
時間 12:00~22:30
参考リンク:トリップアドバイザー、Facebook(※KISAKI公式)
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼約1900円の塩ラーメンがこちら
▼激辛スパイシーラーメンも気になる……。
▼全体的にちょっとお高め
▼店内の雰囲気を考えたら、それも納得か
▼なお、サッポロビールもあるぞ! こちらは1本4.5ユーロ(約550円)だ。
和才雄一郎













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