どーにもムシャクシャしたとき……私の手軽な発散法は「飲みに行く」「雀荘に行く」「ゲーセンに行く」の3つだ。ゲーセンで何をしているかといえば麻雀ゲーム。なんなら雀荘で酒を飲んでもいるワケだから、3つ全てが麻雀がらみといっても過言ではないだろう。

外出自粛の流れによって私は現在麻雀断ちを余儀なくされている。残された道は『アプリの麻雀』だけだが、私は15年以上も携帯の麻雀ゲーム(当時はガラケー)に手を出していないのだ。あの頃の麻雀ゲームは嘘くさくて真面目にやる気が起きなかったんだよな……。

調べてみるとタイミングがいいと言うべきか、現在ちょうど「全日本ネット麻雀グランプリ」なる大会の期間中であるらしい。優勝賞金はなんと100万円! 麻雀アプリの進化を見定めるべく、私は大会にチャレンジしてみることにした。

・オンライン麻雀の日

今日4月26日が「オンライン麻雀の日」だということを知る人はあまりいないだろう。私も初めて知りました。Maru-Jan』という麻雀ゲームの運営元が、「4人でつる(26)む」という語呂合わせで2008年に制定したものらしい。

Maru-Janについて私は全く知らなかったのだが、会員数120万人を誇る超ビッグ麻雀ゲームであるとのこと。簡単な会員登録を済ますとすぐにプレイ可能状態へ移行した。


「全日本ネット麻雀グランプリ」の流れは以下の通り。


【1stステージ】東南戦を1戦行い、トップをとれば2ndステージ進出

【2ndステージ】東南戦を2戦行い、どちらかでトップをとれば3rdステージ進出

【3rdステージ】東南戦を2戦行い、ここまで計5戦の合計成績で優勝者が決定


う〜む、すごくシンプルだ。ひとつ気になるのは「計5戦の合計成績」という点……つまり優勝を狙うにはギリギリではなく圧倒的な1位を、初戦から掴み続けなければならないということか。


・チャンスは1度きり

優勝100万円のほかに準優勝30万円、3位20万円、4位10万円の賞金が設定されている。運の要素が大きい麻雀は流れに乗れば大勝ちすることもあるのだ。優勝はムリでも3位くらいは狙っていきたいところである。

現在自宅にいる人が多いとはいえ、平日の昼間にもかかわらず1000を超える人数がオンライン中のようだ。けっこう人気なんだな〜! とか思ってたら……


対局始まっちゃった!!!


ちなみに私が15年もプレイし続けているゲームセンターの麻雀ゲーム『セガNET麻雀 MJ』の場合、4人のメンツが揃うまで2分以上の時間を要することもザラである。

いま私は試しに画面をクリックしてみただけ……にも関わらず一瞬でメンツが揃い「全日本ネット麻雀グランプリ」1stステージは開幕してしまったのだ。オンライン1000人超えはダテじゃないっ……!

心の準備は一切できていないが、こうなったら全力で挑むほかないだろう。対戦相手の名前の横には、いかにも強そうなアイコンや称号がついている。対する私に与えられたのは「初心者」という、全力でナメられそうなキャッチフレーズだ。

が、ここでビビってはいけない。『セガNET麻雀 MJ』において私は「賢王」の称号を持つ者である。自信と威厳を持って臨まねばならぬ。そう、私は賢王……賢王……セガの魂思い出せっ……!

ウム、配牌は悪くないぞよ!


・結果は……

誰の参考にもならぬであろう私の麻雀ウンチクなどは省くとして、「やはり本番の前に何局かプレイしておくべきだった」という後悔の念が止まらないのである。

ルール自体は同じとはいえ、オンライン麻雀は機種ごとのシステムの違いが顕著だ。鳴きのある・なし、打牌までの持ち時間、リーチのかけ方など、慣れ親しんできた機種とのあまりの違いに慌てふためく場面が続出した。

またスマホの回線を使用している以上仕方のないことではあるが、通信が途中で途切れることがある点にも注意したい。幸い代走機能が優秀であるとみえて卓上の被害はなかったものの、プレイ中に着信が入った時などは本当に焦った。

とはいえプレイするうちだんだんとシステムにも慣れてくる。「守りの亀ちゃん」と呼ばれたこともある私は中盤までに、アガりこそ1度きりだが振り込むこともなくきているぞ。

そうこうするうち勝負は南一局。親の私はここでリーチから7700点をアガり、ついに2着へ躍り出た。トップとの差は1万点弱……いける! いけるぞ! 俺が新世界の神だァーーーーー!!!


………!


ところが……ウカツにも私が直撃したのは飛び寸前だった対面。ここで対局は終了となり、全国制覇の夢はあえなく潰えたのであった…………クーーーッ! ヒジョーにクヤシイ!


・進化がスゴイ

賞金100万円は夢と消えたが、対面を飛ばしたことによって私は『飛ばす者』という称号を与えられた。こういう小ネタってイイよね! コンプリートしたくなってくる。

この後5回ほど対局し、嬉しかったのは15年前に憤っていた「配牌の理不尽」を微塵も感じさせぬリアルさである。「どうせ裏で操作してんでしょ」と感じた瞬間に全てのゲーマーはやる気を失うもの。それが嫌でゲーセンへ通っていたのだが、Maru-Janのプレイ感はアーケードゲームに匹敵する臨場感なのだ。アプリの進化というものを今日ほど痛感したことはない。

Maru-Janはポイントを購入してプレイするゲーム。だだし初回登録時に付与されるポイントに加え、今ならキャンペーンでさらに多くのポイントがもらえる。しばらくは無料でプレイできることになるので、アプリに抵抗があった麻雀難民たちもこのタイミングでチャレンジしてみてはどうだろうか。

「全日本ネット麻雀グランプリ」の開催期間は5月31日まで。事前に何度か対局してから本番に臨むことが望ましいが……それは「店が変わったから打てぬ」と言っているようなものだとも言える。機種が変わろうが圧倒的に勝ち続ける……真の博徒とはそういう者なのかもしれない。

参照元:Maru-Jan公式サイト
Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Maru-Jan(iOS)