ひつまぶしと言えば、2000円から4000円近くするのが普通の高級メシ。一方、うな丼界の吉野家「名代 宇奈とと」では、税込880円でひつまぶしが食べられてしまう。安すぎィィィイイイ!
むしろ不安になる値段だ。「このひつまぶしは、ちゃんとひつまぶししてるのか?」と。そこで調査のため食べてみたところ……後悔するハメになったでござる。
・「宇奈とと」とは
東京に11店舗、大阪に4店舗を展開するうな丼チェーン「名代 宇奈とと」。2020年3月現在の価格は、うな丼一杯550円と、とても鰻屋とは思えない安さだ。
とは言え、うな重やひつまぶしに比べたら、うな丼は少し庶民的響きがある。個人的には、ひつまぶしが880円の方が衝撃だ。本当にひつまぶしが出てくるのか? というわけで、注文してみたところ……
・見かけはちゃんとしてる
おひつと茶碗と茶瓶の乗ったお盆が運ばれてきた。ほう、見かけはちゃんとしてるじゃないか。おひつのフタを開けてみると立ち上る湯気。
その湯気の向こうでは、うなぎと三つ葉が色鮮やかだ。うなぎがコマ切れであるものの、880円だし現段階ではガッカリするほどのものではない。まずは、うな丼状態で食べてみよう。パクリ。
ウマイ。
ちゃんとうなぎのジューシーな柔らかさがあり、三つ葉の風味が爽やかに漂う。しかも何気に卓上にタレや山椒が常備されてるのもありがたい。漬物が取り放題なのも由緒正しきうなぎ屋にはあまりないことだ。庶民である私はこのファストフード感にトキめく。
・ひつまぶしにしてみる
おっと、うな丼で全て食べきってしまうところだった。味わいたいのはひつまぶしである。せっかく、茶碗もあるし、おひつから茶碗に移しダシをかけて食べてみると……
フンハッ!
やりおるわッ!!
脂の乗ったウナギの味がダシに溶け、米を包んでいる。そんなひつまぶしをかきこむと、ウナギの旨みが口全体に広がっていくようだ。うんまぁ~!
・後悔
ウナギの身の量自体は値段相応な気もしたが、ペロッと食べるにはちょうど良く、味はしっかりひつまぶし。これが880円なら十分高コスパと言えるだろう。むしろ、なぜ私は今まで食べなかったのか? 後・悔……!!
(※本記事は緊急事態宣言が発令される前に取材したものです)
・今回紹介した店舗の情報
店名 名代 宇奈とと 上野店
住所 東京都台東区上野6-11-15
営業時間 月~土11:00~23:00 / 日・祝11:00~22:00
定休日 無休
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.