2020年3月25日、小池百合子東京都知事は緊急の記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染者が新たに41人確認されたと発表。小池知事は同記者会見にて、平日はできるだけ自宅で仕事することや、今週末については不要不急の外出を自粛するよう要請した。
オリンピックの開催延期が決まった直後の発表に何やらニオわない感じもしなくはないが、それは置いておく。問題は会見の後に立ち寄ったスーパーを見る限り、すでに買い溜めが始まっていることである。
・保存食系が品切れ
記者が近所のスーパーに立ち寄ったのは会見から2時間ほど経過した後のこと。ペットボトルの麦茶を買いに近所のスーパーに出かけたところ、閉店間際の店内にしては珍しいほどお客さんが多い。最初は特に気にしていなかったが、チラホラと何も置いていない棚が目立つ。
中でも袋麺タイプの「インスタントラーメン」と「パスタ」は9割ほど売り切れ状態で、冷凍食品も4割ほどが品切れになっていた。昨日、スーパーを訪れたときにはこんな状態ではなかったから「すでに買い溜めが始まっている」と考えていいハズだ。
気持ちはわからなくはないが、とりあえずはどうかみなさん落ち着いて欲しい。東京都の発表は「自粛の要請」であり、アメリカやフランスと比べて強制性は格段に低い。だからと言って何もしなくて大丈夫というワケではないが、パニックになるのが最も愚かである。
何かを買うときも「買い占め」や「買い溜め」ではなく、必要な分だけの購入を心がけよう。この週末は「家にあるものを食べちゃうウィーク」でもいいではないか。東京都民の冷静な行動を期待したい。現場からは以上です。