自分で分かりそうで分からないものが、この世にはいくつかある。眠っている時の顔や、客観的に見た自分の性格。そのほかにもいろいろあると思うが、ケツ毛を忘れてはならない。もしかすると、これらの類のなかでもっとも深刻な存在かもしれない。
比較的体毛が薄く、デリケートゾーンを剃毛している私(佐藤)でも、ケツ毛をどうするかは由々しき問題だ。そこで最近、驚安の殿堂ドン・キホーテで『押忍! ケツ毛トリマー』なる気合いの入った製品を1480円(税別)で購入し、さっそくケツ毛トリミングに挑んだところ……! 致命的弱点に気付いてしまったのだ。
・46歳、ケツ毛と向き合う!
正直申し上げて、私はケツ毛の存在を過小評価していた。というのも、デリケートゾーンのフロント側から見ると、その存在は確認できないからだ。見えないことをいいことに、「俺にはケツ毛はない!」、そう信じていた。
正確に言えば、自らに言い聞かせていたといってもいい。だが、いくら自分に認識できないといっても、生えているのである。生えているはずなのである! それを無視してこのまま人生を送っていいものだろうか? 都合の悪いものは見ないようにする、そんな男のままでいいのか?
この卑怯者め!
てめえのケツ毛も見ないで、何が男だ!!
自戒を込めて自らを罵り、ケツ毛と向き合う覚悟を固めたのだ。人生46年にして、ここから新しいスタートを切ろう! そう決めたのだッ!!
・製品の特徴
そんなこんなでさっそく製品の説明をしよう。これは、アルカリ乾電池(単4形1本)で稼働する電動トリマーだ。
一見、電動カミソリのようにも見える。その気になればヒゲも剃れるだろうが、あくまでもケツ毛専用だ。
手に持つと実にしっくりくる。持ちやすさを考慮した、ほど良いサイズ感だ。なお、専用の掃除ブラシが付属している。
この鏡を通して、私のケツ毛を見ることになるのか……。
電源を入れてみると、細やかな振動と共に、LEDライトが点灯。影になるお尻周りをよく見ることができそうだ。
ケツに光が当たる!?
・いざ、実践ッ!!
起動確認ヨシ! トリミング姿勢ヨシ! 撮影準備ヨシ! 指差呼称ヨシッ!! 安全に! では行くぞ。見せてもらおうか、ケツ毛トリマーの実力とやらを……。
行くぞ、ケツ毛トリマーッ!!!!
おおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
………………ってなるかと思ったら………………
すぐに弱点に気付いてしまった。
股下からトリマーをターゲットに向かって持っていこうとすると……。
鏡が股に隠れて見えない……。ひょっとすると、全裸なら鏡が見える角度に達したかもしれないのだが、これ以上読者の皆さんに、私の不快な姿をお見せする訳にはいかないので、上半身は着衣での検証とさせて頂いた。
もう1つ、惜しい点がある。それは、私は普段メガネを着用しているので、下を向くとメガネがズレる。結果的に、やはり正確に鏡を見ることができないのだ。極めて個人的理由ではあるのだが……。もしも、押忍! ケツ毛トリマーのバージョン2.0が開発されるのであれば、もう少しだけ鏡を長く、もしくは大きくしてほしい。いずれにしてもこれだけは言っておきたい!
男性諸君、汝のケツ毛と向き合え! きっと大きな発見があるはずだ!!
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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