プロレス界伝説の男・アントニオ猪木。本人やプロレスを見たことがなくとも、誰かがモノマネしているのを見たことがある人は多いはずだ。かくいう私(中澤)も、猪木がプロレスをしてるのを見たことがないが、なんとなく猪木像が自分の中にある

そんな “なんとなく” をガチで追求してみたい。というわけで今夜、己の中の猪木に問いかけよう……「猪木が絶対に言わなさそうなこと選手権」ここに開・幕!!

・次々と名乗りをあげる男たち

果てしなく己の奥に潜行し猪木を探すこの選手権は、まさに「自分との闘い」と言うにふさわしい。そんな苛烈極まるバトルに身を投じる猛者(もさ)は以下の男たちだ!

新人にもかかわらず、仕事中に酔いつぶれるなどの暴虐三昧──人呼んで「不滅のポンコツ自転車」・りょう!

この大会を取り仕切る、中澤 “チェアマン” 星児!

編集者であるにもかかわらず、巧みに隠した下ネタでグーグルに牙をむく男・和才 “テクニシャン” 雄一郎!

ジャングルのように生い茂るケツ毛でケツを隠すケツ毛界の貴公子。ついたあだ名は「ケツ毛サンシャイン」! Yoshio!!

天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ「佐藤がキモイ」と俺を呼ぶ! 体を張った狂犬スタイルで作り上げた伝説は数知れず、受けたディスはもっと数知れず……佐藤 “ディスライク” 英典!

──以上、5人である。そしてレフェリーおよび解説は、編集部内でもプロレス好きで知られるGO羽鳥とP.K.サンジュンが行うことに。

はたして、この男たちの中に眠る猪木は一体何を語るのか? 迷わず行けよ、行けばわかるさ! そして闘いのゴングは鳴らされた……

・血で血を洗う惨劇の幕が上がった

互いに空気を読み合いながらも、一歩も引かない男たち。「No.1は俺だ!」という声が聞こえてくるようだ。負けられない闘いがここにある

そう、これはプライドとプライドのぶつかり合い。そして、勝つことのみが己の正しさを証明する唯一の方法。勝つためなら悪魔にでも魂を売ろうじゃないか。そんな掟破りの闘いには、意外な決着が訪れることになった。

全てを目撃したレフェリーの2人が口を開く。

・総評

P.K.サンジュン「ムハハ。全体的にスベッてますよ! ただ、いいんじゃないでしょうか。りょうは声の出し方は良かったよ。佐藤はイントネーションが良かったな。ネタ的にもモノマネも両方スベッてたのは中澤だこのヤロー! ということで優勝は……俺(猪木)だバカヤロー!!」

GO羽鳥「まぁ、なんと申しましょうか、和才、ウンまあ、体格がいいんじゃないかと。吉田クンもね、腹から声出してて、まあよかったんじゃないかなと。完成度からいうと佐藤かなと。ンムフフ。優勝ですか。正直いない! ムフフ」

──なんとまさかの優勝者なし。ある意味血で血を洗う惨劇となった激闘をどうしても見たい方は、YouTube にアップしている動画「猪木が絶対に言わなさそうなこと選手権」をご確認いただければ幸いだ。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼選手権の様子

▼サンジュン顧問の総評