正直、ここまで良い靴だとは思っていなかった。何のことかって、オニツカタイガーの「MEXICO 66 SD」だ。履くたびに感動。嘘みたいに感動。こんなに毎回感動する靴は、40年の人生でこの靴くらいのものである。

前々から欲しいとは思っていた。なぜなら私は根っからのブルース・リーファンであり、映画『死亡遊戯』に出てきた黄色い靴と同じやつが欲しかったからだ。

恥ずかしながら、あの黄色いトラックスーツとおそろいの「黄色い靴」がオニツカタイガー製だったとは、数年前まで知らなかった。

知らないけども「欲しい」という熱は高ぶる一方。今から16年ほど前、ベトナムのとある街の靴職人に、それっぽい靴を特注でオーダーしたほど。そのくらい欲しかった。


やがて私も大人になって、好きなものが買えるようになった。そんな時に知ったのが、前述の「オニツカタイガーMEXICO 66 SD」だ。いろんなカラーがあるけれど、当然、買うならブルース・リーと同じ “あの配色” の黄色と黒。ようは、コスプレ感覚で購入したのだ。


そして……


\かっけぇ〜〜っ!/

色も形も最高である。


ところが。


使えば使うほど、色や形以外のところに感動するようになってきたのだ。


まずは、圧倒的な「歩きやすさ」。今まで様々なスニーカーを履いてきたが、ここまで歩きやすくて疲れない靴は初体験。靴底とかにハイテク感はまったくないのに、見事にショックを吸収しまくりなのである。靴底に搭載されている「Ampli Foam(アンプリフォーム)」ってのが良いのかしら?


もう一つ驚くべきことは、履けば履くほど足に馴染んでくるという点。本革が徐々に柔らかくなり、私の足にジャストフィット。もう なんだか、靴を履いているというより「MEXICO 66 SD」が私の足の皮なのでは? ってくらいのフィット感なのだ。

もちろん、ジョギングや山歩きには向かないかもしれない。しかし、町歩きなら最強だろう。なにせ本当に疲れないのだ。どんなにハイテクなシューズよりも「MEXICO 66 SD」の方が疲れないのだから。これにはハイテクシューズ好きな私もビックリしている。


とにかく買ってよかった「MEXICO 66 SD」。もしかしたら、昨年買った物の中でナンバーワンかも。もしも現代にブルースリーが蘇ったとしても、このクオリティなら納得であろう。

ちなみに生産国はベトナムだった。やっと “本物” を手に入れた。

参考リンク:オニツカタイガー「MEXICO 66 SD」
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24