
これまでの餃子は一体何だったんだ……。そう思ったのは先日のことで、餃子のプロに「焼き餃子を美味しく作るコツ」を教えてもらったから。以来、当編集部はもう無敵である。なぜなら何度餃子を焼いても失敗しないのだ!
そんな人生さえも変えるような転機から数日。新たな餃子と巡り会う旅を再開したのだが、ふと思い出したことがある。そういえば、餃子のプロがオススメする餃子があったような……ということでメモを漁ったところ、群馬県の「金星食品(しそ)」との記録が残っていた。ま、まさかの群馬チョイス……!!
・歴史ある餃子
改めて「金星食品」についてググってみると、もともとラーメン店だったようで餃子専門製造メーカーへと姿を変えたそうな。設立は昭和44年……つまり1969年と今から50年以上前。これは歴史あるところに美味しいものありってやつだな。
事前情報をしっかり頭に叩き込んだところでネット通販。今回、いろんなメニューがある中からオススメされた「しそ」を含む上、満遍なく楽しめそうな「3種の彩りセット(2500円)」をチョイスした。で、入っている3種というのは……
人気ナンバー1の「特撰生餃子」、パンチを効かせた「にんにく餃子」、そして「青しそ餃子」が1袋ずつでそれぞれ20個入り。どれから食べるか悩みどころだが、まずは定番の「特撰生餃子」から攻めてみることにしよう。
・1番人気の特撰生餃子
素材そのものの味、品質の確かさにこだわるという金星食品の実力はいかに。当然ながら、今回も餃子のプロから教わった手順で作っていく。
餃子の底面に油をしっかりつけ〜の
お湯を注ぎ〜の
蒸したらあとは……
さぁ踊れ……!
んでもって出来上がりのサインを察知したら……
ひっくり返して……
はい、キタッ!
出来上がった餃子のとにかく美しいことよ。見た目からして勝ったようなもの。もう食べなくても美味しいのが分かるけどいただきます。パクリ!
なるほど、なるほど、なるほどですねぇ
これは味の評価が難しい……。というのも、これはバランスいい「優等生タイプ」の餃子。皮が適度にパリッとしていて、噛めば野菜の甘さがジワリ……誰が食べても美味しいと思うタイプだからだ。
最近、クセのある餃子ばかりを食べてきたことが影響しているかもだが、「金星」は突き抜けて何か特別なものがあるワケじゃないように感じる。1つ、他の餃子と違うストロングポイントを挙げるならば「何もつけなくて美味しい」ところか。これはノー調味料の方が素材の良さを引き出せるタイプだろう。たぶん。
・プロオススメのしそ餃子
ただ、1番人気は万人受けするタイプが選ばれがちなもの。続いては餃子のプロがオススメする「しそ餃子」をいってみよう。先ほどと同じように手順を守って作っていく。
さぁ踊れ……!
からの〜
完璧(キリッ)
またしても勝ち戦が決まった出来栄えで、もう失敗とは無縁である。こちらも安定感バツグンの餃子で、食べたら口の中にしそが広がっていく。がっ……!
特撰生餃子より特徴があるも、これまたそのまま食べて美味しいタイプで優等生。奇をてらったように見せかけて、きちんと計算されて作られているのがよく分かる。風味もしっかり漂っているし、なんというか “オシャレな進化系餃子” って感じである。
・パンチのにんにく
ここまできたら最後のにんにく餃子まで一気に焼いてみる。ちなみにこちらは青森県産の にんにく を使用しており、まろやかな甘みがウリなんだそうな。
さぁ踊れ……!
からの〜
失敗しない(キリッ)
食べてみると、どちらかといえばニンニキー(ガッツリにんにく系)である。とはいえ、決してクドくないしパンチが効いているからウマい。「特撰生餃子」に思い切り にんにく をぶち込んで尖らせた餃子──。個人的には「特撰生餃子」よりもウマく、1個1個の重さを求める人ならば好みの味だろう。スメルが多少気になるかもだけど。
すべてにおいて安定を求めるなら特撰。ちょっと冒険したいなら、男性は「にんにく>しそ>特撰」、女性なら「しそ>特撰>にんにく」といった順で気に入る人は多そうだ。
トータルで失敗せずに安定した餃子のため、人にオススメするには適任。餃子のプロが教えてくれたのも納得の味だった。県外だと知らない人もいて新しい発見になるかと思われるため、これから自分のオススメにもしようかなァ〜。
参考リンク:金星食品有限会社HP
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.
原田たかし



















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