“京都” と言えば、古き良き日本の風景が残っているというイメージが、少なからずあるのではないか。確かにその通りだが、古いコトやモノばかりではない。個人的に京都は新しさが好きで、攻めの姿勢も併せ持っていると思っている。

さて先日、京都をブラついていた時のこと。「ここは鎌倉か!?」と錯覚する、ある食べモノを発見した。黄色いパッケージの中央に鳥のイラストが描かれたソレは……そう、恐らくあなたの想像した通りである。

・攻め過ぎサブレ

記者がソレと遭遇したのは、JR京都駅の土産物ショップ。 “井筒八ッ橋本舗” が出している商品で、同本舗の清水店・嵐山駅店ほか、金閣寺や近鉄京都駅売店などで売られているという。残念ながら2020年1月現在、ネット販売はしていない。しかし電話をすれば、通販を受け付けてくれる場合もあるそうだ。親切だな。

パッと見、鎌倉名物である某サブレーにクリソツ。ちょっと攻め過ぎでは、と心配になるレベルである。しかも天下の “井筒八ッ橋本舗” が製造元だなんて、やはりどうかんがえても攻め過ぎぃぃぃぃ!! 

動揺を隠しきれず「一刻も早く回収したほうが良さそう」という使命感にかられ、ブツを購入した記者。バリボリと食べたところ、某サブレ―に比べ、ややあっさりとした味わいでウマい。ウマいじゃないか! 

なんでも冬が近づくと京都の鴨川に飛来する “鴨” を形どっているそうで、その名も『鴨サブレ(税込648円)』。アヒルっぽいなと思っていたが、確かに言われてみると鴨である。まあアヒルは鳥綱カモ目カモ科。マガモを家畜化したものなので、似ていて当然だ。

・食べさせてみた

それはさて置き、知らない人が見たら、某サブレーと認識したまま食べ終わってしまう可能性がある。そこで『鴨サブレ』を知らなさそうな人に、袋を開けて手渡してみることにした。被験者は2人。奈良人と大阪人に食べさせてみたぞ。

まずは奈良人の反応。「お……? なにこれ?」どうやら、某サブレとは違うことに気づいたようだ。なかなか鋭いではないか。お次は大阪人。「鴨ですか? 首が短い!」観察力ありすぎかよ! 確かに鴨だよ!! なんともはや、ネタ晴らしをする前にバレてしまった。

データが少ない感は否めないが、ともあれパッと気付くことができる程には、違いを感じるものであるようだ。井筒八ッ橋本舗もユニークな商品を思いつくものだ。八ッ橋売ってるだけじゃなかったんだな。京都の新たな一面を知るきっかけにもりそうな『鴨サブレ』。要チェックどすえ~。 

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼井筒八ッ橋本舗さんが販売する『鴨サブレ』

▼頭から食べるか尾から食べるか……記者は頭からいきました