ヤマダ電機の福袋の時間です。ぶっちゃけて言うと、売り場ってそんな盛り上がってないんですよね。行列とかほとんど無かったし。理由はシンプル。まずヤマダ電機の場合、福袋の中身がチラシで公開されているから。
平時に催される安売りなどで、普通に選んで買うのと同じ状況になっているわけです。要らないなってなったらそれまでだし、ビックカメラやヨドバシみたいにガジェット系を扱っているわけでもないので。家電ですからね。でも、悪くは無いですよ。堅実です。
・「オフィスでも手軽に使えるプチ暖房(3300円)」の中身
・セラミックヒーターTEKNOS TS126W
・USBポータブル加湿器EISAN(加湿能力40ml / h)
まずはセラミックヒーターのレビューから。これは普通に良い感じだと思います。薄いし、軽いし、火を使うわけでもないし、転倒OFF機能もついているし。
オフィスで足元が冷えて困ってる方とか、これ1台机の下に設置したらそこそこ解決するのではないでしょうか。ちなみに価格コムの最安値は3828円(2020年1月2日現在)となっているので、3300円の福袋に入っているものとしては悪くないかと。
今の時期なら、受験生の勉強机の足元とかにもいいかもしれないですね。使用時の音は、エアコンや石油ストーブなどよりもある気がしますが、セラミックヒーターなのでこういうものでしょう。
・ポータブル加湿器
そして抱き合わせ的に入っているUSBポータブル加湿器。んー、これはどう言いましょうか。忖度するなら、机の上に乗せられるサイズ! USBで動くからPCの横とかに置けて便利! 加湿加湿ゥ~~~~♪
みたいな?
正直な見解を述べるなら……
コップの代わり位にはなりますかねって感じ。タンクの容量が200mlなので程よく飲める。別に不良品で動かないとか、そういうわけではないのです。むしろ、動くとか動かないとかはどちらでもかまわない感じ。詳しく説明しましょう。
この加湿器の加湿能力なのですが、40ml / h って書いてあるんですよ。1時間に 40ml 加湿して、何がどうなるんだよって。加湿器に関しては、必要加湿量というものをちゃんと把握した上で設置しないと意味がありませんからね。
加湿したい部屋のサイズに応じて基準が設けられているのです。パナソニックのHPに計算式や表が載っているので見てみましょう。例えば6畳の部屋なら、木造和室の場合は350ml / h 。プレハブの洋室なら200ml / h となっています。
40ml / h がいかに貧弱かおわかりでしょう。ましてやオフィスなんて6畳どころじゃないかと思います。それでも自分の机の周りだけは加湿される! 何もやらないよりマシ! みたいに思う人もいるかもしれません。
前者に関してはありえないかと。考えてみてください。全体が乾いた部屋で、一体どういう仕組みであなたの机の周りに水蒸気がとどまるのです。一瞬で霧散するに決まってるじゃないですか。
後者に関してはまあ、マシと言っても嘘にはならないのでしょう。例えば風呂のお湯に砂糖を1粒入れたとして、0粒よりも「風呂のお湯が甘くなった」といえなくも無いわけですから。ところで「焼け石に水」という諺はご存知でしょう。つまりはそういうことです。
というわけで、実質意味があるのはヒーターのみ。ですが、その時点で安いので100%損はしません。しかもこのヒーター、面白みは皆無ですがちゃんと送風の角度を変えられたりして可もなく不可もなく仕事をこなします。ヤマダで買って、オフィスに配送してもらうとかアリかと。
参考リンク:パナソニック、価格コム
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
▼「じゃあポータブル加湿器なんて全部ゴミじゃねぇか!」と思ったあなた。1つ程度ならその通り。世の中そういうものって多いですよ。マイナスイオンとか、食べるコラーゲンとかプラセンタとか。必要加湿量を計算して見合ったものを設置しましょう。