引っ越しをする際に気になること。立地、交通の便、そして忘れちゃいけないご近所事情。近所の人と合わなかったら気も安らげないだろう。それが全く知らない土地となったら……

さて、私(沢井)は東京から北陸の方へ引っ越した。その際に言われたのがこれだ。「北陸って閉鎖的って聞くけど大丈夫~?」たしかにネットを見ると、そんな話もチラホラ……本当に地方の人は排他的で、別のコミュニティから来た人間をハブってくるのだろうか。

・閉鎖的で排他的という地に引っ越した結果

ハブられたら嫌だなぁ……と思いながら生活してみた結果……


特に何も感じない。


そう。県外出身だからと言って何か悪いことが起きたかというと、そんな気配は1ミリも感じないのだ。別に私がうまく地元生まれに擬態しているわけではない。私は関西弁しか話せないので、二言三言話すとイッパツで “県外から来た人”とバレてしまう。そのうえで特に何も感じていない。

地域の伝統行事などにガッツリ参加していないせいかもしれないが、県外出身だからと言ってイジワルをされたり不利益をこうむったことは今のところナシだ。むしろ核家族で子育てをしていることがわかると「しんどいときは声をかけるんだよ~。年寄りは世話好きだからね」「遠くの親戚だと思って困ったら連絡して」と心配されているくらいだ。ありがてえ!!!!

・たしかに出身地で態度を変える人はいる

とはいえ、出会った人100人が100人、全てフレンドリーかというとそうではない。何度か「東京から来た」と言うと、ちょっと態度を変えられたことはあった。ただ、それは地域性というより単に個人レベルで性格に難アリな人や集団だった気がする。

他の例にあてはめてみたらわかる。学校や職場などで、「◯◯出身だから」「男だから」「女だから」「年下だから」と、本人にはどうしようもない属性に対しイチャモンつけている人がいたらどう思うだろうか? これって普通にいじめ、モラハラ案件ですよ?

そうやって人にケチをつける人は地方に限らずどこにでもいる。私も東京や大阪で遭遇済みだ。そして、そもそも私自身はそういうクズい発想をする人とは付き合いたくないので、塩対応上等。自ら「あなたとは合わない人間ですよ」と申告してくれて手間が省けたというものだ。

誰も知り合いがいない場所で塩対応されるのは悲しいかもしれない。だが、そこで焦る必要はない。時間をかけて自分に合うコミュニティを探せばよいのではないだろうか。私もいろんなイベントに参加し、そこで信頼できる友人と出会って今にいたっている。何かのキッカケで誰か1人仲良くなれたら、芋ヅルで気の合う人と知り合うことができるだろう。まさに類友だ!

・「閉鎖的」は幻かも

そんなこんなで私は「北陸の人は閉鎖的」説は幻となりつつある気がしている。特に若い人とのつきあいは、東京や大阪での友達づきあいの感覚とそう変わらない。普通に生活をしていくという点では、「都会出身だから…」とまで身構える必要はないように思えるのだった。

ただそれはあくまで生活の話だ。ビジネスとなると、また少し様相が変わって来るように感じている。その話はまたいずれ。

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.