忘年会や友人との集まりなど、なにかとお酒を飲む機会の多い年末。すっかり良い気分になって、でも帰る前に少しだけ何か食べたいな……そんなとき頭に浮かぶ料理の筆頭といえば、やはりラーメンではないだろうか。

そんな〆ラーメンの定番店として、京都の街で長年愛されている「博多長浜ラーメン みよし」を今回は紹介しよう。呑み助たちの心を掴んで離さない、その魅力とは!?

・川沿いの飲み屋街

京都市内を南北に流れる小さな川、高瀬川。この森鴎外の小説『高瀬舟』の舞台ともなった川沿いのエリアは、木屋町と呼ばれる一大繁華街となっている。

三条木屋町~四条木屋町の間は特に賑わっており、居酒屋、バー、パブなどが所狭しと立ち並ぶ。京都市内では最も飲み屋の密集している場所だといっていいだろう。

そんな木屋町で、飲んだ後に立ち寄りたいラーメン屋として絶大な支持を集めているのが「博多長浜ラーメン みよし」だ。もちろん普通に食べても美味いのだが、飲んだ後は格別。その魅力を、さっそくレポートしていこう。

とその前に。もちろん一杯ひっかけていきますがな。

・のんべえ殺しの外観

ほどよく酔いが回ったところで、フラフラと店の前までやってきた。

赤い提灯と暖簾(のれん)。ついつい足を止めたくなってしまう、屋台風の外観が特徴だ。店内を覗けば美味しそうに麺をすする人の姿も見えるし、もちろん匂いも路上まで届く。

ただでさえ酒を飲んで浮かれている状況で、店の前を素通りするのは至難の業といっていい。入るつもりはないのに気が付いたらカウンターに座っていた……なんてことも筆者は過去に幾度となくあった。

店前に行列が出来ることもある人気店だが、カウンター席主体ということもあり客の回転は悪くない。このサッと入ってサッと食べられる感じは、〆ラーメンには大事なポイント。なんぼ美味しいラーメン屋でも、20分も30分も待ってたら酔いが醒めてまうがな!

・こってりスープと名脇役

注文したのはラーメン(700円)。博多長浜ラーメンというだけあって、もちろんスープは豚骨。

こってり寄りのスープを、まずは一口。豚骨本来の旨味がダイレクトに感じられる直球勝負のスープだ。やや甘味もある。これが飲んだあとの体にしみるんだなぁ……。

表面には脂が浮きジャンキーな感じにも見えるが、なぜかそれほど食後感は重くない。実際、最後まで飲み干している女性客の姿もちらほら。ライトこってりとも言うべきか、食べ応えがあるのにしつこくない味付けが絶妙である。

そして「みよし」のラーメンには、欠かすことのできない名脇役がいる。メンマだ。

こちらのメンマは唐辛子で味付けされておりピリ辛風味。これを最初に食べるのではなく、少し寝かせておこう。

甘めのスープに辛味が溶け出し、パンチが加わって非常に良い感じになる。これをもって「みよし」のスープは完成するのだ!

決して主役ではないが、なくてはならない存在。まさに野村ヤクルトでいう土橋的な働きをするメンマは、いぶし銀の名脇役といえる。なおメンマ単品(150円)での注文も可能なので、食べてみて気に入ったら追加注文もアリだろう。


以前の記事でも書いたが、京都ラーメンの王道は醤油。今回紹介した「みよし」のように、乳白色のスープ、細麺、替え玉……といった博多スタイルの店は、今でも意外に少なかったりする(もちろん全くないわけではない)。

個人的な意見だが、それも同店が愛されている理由のひとつかもしれない。つまり博多ラーメンが食べたい人たちの、駆け込み寺としても機能しているんじゃないかと。

営業時間は朝6時まで。飲んだくれた京都民の受け皿として、豚骨ロスに陥った京都民の受け皿として、今日も「みよし」はフル回転でラーメンを提供し続ける。この場所で、この味を。いつまでもお店が続いてくれることを切に願う。

・今回紹介したお店の情報

店名 博多長浜ラーメン みよし
住所 京都市中京区石屋町115 辻田ビル1階
時間 11時~翌6時
休日 なし

Report:グレート室町
Photo:RocketNews24.

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▼チャーシュー、麺はこんな感じ

▼天かす、紅ショウガなどでカスタムしても美味い

▼やっぱ飲んだ後に食べると最高!