アフタヌーンティーとは、遅い夕食の前に紅茶や軽食を楽しむ習慣だ。元々はイギリスの上流階級が始めたせいか優雅なイメージがあるが、現在では日本でも様々なお店でアフタヌーンティーを楽しめる。
その中で、原宿にある東郷記念館の提供するアフタヌーンティーが、「ボリューム満点」「食べきれない」と最近SNSなどで話題になっていた。まさか、「ガッツリ系」のアフタヌーンティーが爆誕していた? 気になるので、さっそく食べに行ってみた!
・見た目に油断させられる
原宿駅から徒歩3分、竹下通りのほど近くにある結婚式場・東郷記念館。
大都会・原宿にあるとは思えない閑静な雰囲気と、近代的なオフィスビルに隣接している立派な日本庭園は優雅な印象。「ボリューム満点」とは無縁な、お洒落なアフタヌーンティーが登場しそうな雰囲気。
東郷記念館のアフタヌーンティーは、開始時間から90分という時間制だ。そのためか、席に着いてすぐに緑茶とプリンがやってきた。香り高い緑茶も、とろっとろのプリンも美味しい〜!
飲み物は、数量限定・鹿児島生まれの凄い紅茶「夢ふうき」をはじめとした4種類の紅茶、4種類の緑茶をはじめとした全12種を自由に選べる。注文を受けてから丁寧にいれて、ポットで持ってきてくれるのも魅力だ。最初のお茶を選び、軽食やお菓子を待ちながら紅茶を楽しめるよ。
開始時間から15分ほどが経ち、のんびりと優雅に紅茶を楽しんでいるところに、軽食とお菓子たちが運ばれてきた〜! これが「ボリューム満点」と噂の……あれ?
高さ30cm足らずの木箱に入った軽食やお菓子たちは、お世辞にも「ボリューム満点」とは言い難いサイズ感。「ガッツリ」といった表現とも無縁な、可愛らしい感じの小ささだ。
木箱の上にちょこんと乗っているスコーンを手に取って一般的なサイズのティーカップと比較してみると、その小ささを実感する。カップの底ぐらいの大きさだろうか? しかし、スコーンは温かくて香ばしいいい匂いが漂ってきて美味しそう。「ボリューム満点」でも「ガッツリ」でもなさそうだけど、美味しそうだからいいか。
スコーンをクロテッドクリームやイチゴジャムやあんこ、さらには東郷記念館の屋上で採れたハチミツを使った柚子ハチミツを塗って堪能する。美味しい〜! スコーンは小ぶりながら、プレーンも抹茶もゴマも味がしっかりしていてサクふわだ。小さな焼き菓子たちも甘くて香ばしく、最高。
続けて、1番上の引き出しに入っている軽食も堪能する。鯛のお皿の上にウナギのカツが乗っていたりなんかして、可愛い上にどこかおめでたい気分も味わえて嬉しい。
次の紅茶として、紅茶の名産地・スリランカの有名紅茶ブランド「Dilmah(ディルマ)」のダージリンをいれてもらいながら、2番目の引き出しに入っているチョコ4粒を1粒ずつじっくりと堪能する。どのチョコも、コクがあって美味しい〜!
次のお茶は、土からこだわっているという鹿児島「和香園」の茶葉を使ったバラの香りの緑茶を注文。「ボリューム満点」かどうかなどすっかり忘れ、アフタヌーンティーを満喫していた。そこでふと、窓の外を見て、席に着いた時よりずいぶん暗くなっていることに気づく。
時計を見ると……なんと、開始から70分以上経っていた。マジか、まだ1番下に入ってるケーキたち1個も食べてないんですけどォォッ! 残り20分未満で、小ぶりとはいえケーキ3個とマカロンなどのお菓子、それに緑茶ポット1杯分を飲まなければならない。食べきれるのか……!?
美味しい飲み物・食べ物や居心地の良さでのんびりと、いや「油断」してしまった。小ぶりな姿に惑わされていたが、冷静に数を数えると焼き菓子5品、軽食5品、チョコやマカロンなど8品、ケーキ3個……計21品目って、結構な数。もしや「食べきれない」って、時間が足りないということか!?
結局、時間内で出来る限り最後の緑茶とケーキたちを味わいつくし、席を立ったのは時間制限90分ギリギリだった。おまけに、ケーキ3個を食べ終えるとアフタヌーンティー後とは思えない、しっかり1食分いただいた食後と同等の満腹感が襲ってきた。可愛らしい小ぶりな姿にナメてかかっていたが、時間が足りないのではなく確かにボリューム満点だったのかもしれない。
・ペース配分大事
お菓子や軽食たちのちょこんとした見た目と場のゆったりとした雰囲気から、ついついのんびりと過ごしてしまいがちだが、全てを味わい尽くしたければペース配分が大切だ。「ペース配分」とはなんだが「優雅」とかけ離れた感じだが、「ボリューム満点」なアフタヌーンティーを楽しむためには大切かもしれないとしみじみ思った。
人は見た目によらないというが、アフタヌーンティーも見た目によらない。「ガッツリ系」に見えないのに「ボリューム満点」なアフタヌーンティーを楽しみたい方はぜひ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 東郷記念館
住所 東京都渋谷区神宮前1-5-3
営業時間 1部・13:00〜14:30 / 2部・15:15〜16:45 ※アフタヌーンティーは2部制
定休日 火曜日(祝・祭日を除く)
参照元:四季彩アフタヌーンティー「千」(原宿 東郷記念館)
Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼東郷記念館の日本庭園は必見です。
東郷記念館の日本庭園、夜もめっちゃ綺麗〜!✨
ただ、日中たくさんいた鯉はほとんどいなくなってしまった。
岩の陰とか橋の下で休んでるのかな? pic.twitter.com/zA4695kVm9— 🍆あやぽん🍆(伊達彩香)🍆 (@ayaka0212v) December 3, 2019
▼実は、原宿でハチミツが採れています。
大都会のド真ん中、原宿で養蜂が行われていることを知っている人はどのぐらいいるだろうか……!?
東郷記念館の屋上で、四季折々のお花からミツバチさんが蜜を集めているらしい。
季節ごとにお花が違うから、蜜の色も全然違ってました!凄い〜!✨ pic.twitter.com/za2fgvnIf4— 🍆あやぽん🍆(伊達彩香)🍆 (@ayaka0212v) December 3, 2019
▼コアな楽しみ方。
話題だった東郷記念館のアフタヌーンティー、詳細は記事に書くとして。
コアなところでツボだったのが、カトラリーが金物の街・新潟県燕市の老舗ブランド「LUCKYWOOD(ラッキーウッド)」の物だったところと、お手拭きが新品未使用・使い捨ての布お手拭きだったこと……! pic.twitter.com/XU8ntBnaDp
— 🍆あやぽん🍆(伊達彩香)🍆 (@ayaka0212v) December 3, 2019
▼アフタヌーンティーのラスト20分以外は、のんびり過ごせました。
原宿にあるとは思えない、ゆったりとした時間が流れているような東郷記念館。 pic.twitter.com/I8tjTxMvpP
— 🍆あやぽん🍆(伊達彩香)🍆 (@ayaka0212v) December 3, 2019
▼のんびりしすぎた……
アフタヌーンティーを楽しんだ後に蜂さんのお話伺ってさらに楽しんでいたら、東郷神社は閉門してしまった…… pic.twitter.com/Bz1sC2BeYs
— 🍆あやぽん🍆(伊達彩香)🍆 (@ayaka0212v) December 3, 2019
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]