餃子の「みんみん」──そう聞いて、みなさんはどこを連想するだろうか。真っ先に挙がるのは、宇都宮の「みんみん」が多いだろう。それもそうだ、餃子の激戦区で有名なお店だからそうなるのも必然だ。

しかし、面白いもので「みんみん」という餃子は場所によって答えが違うらしい。同じ「みんみん」なのに違う「みんみん」。何を言っているのか分からないかもしれないが、実を言うと各地にチェーン店ではない「みんみん」が散らばっているのだ。これまで富山宇都宮と食べてきたが、今度は大阪!

・通販で注文

この度、注文した大阪の「みんみん」は漢字だと珉珉と書く。同店は昭和28年創業……つまり今年で66年を迎えていることになるが、それだけでも期待度が跳ね上がるというもの。飲食業界で長年やっていけているのは、それすなわち「美味い」から他ならない。

なお、大阪のみんみんは関西だけでなく関東圏にも直営店がある。今回、食べに行けなくもなかったが、このところ通販で全国の餃子を食べ比べているので同じ土俵で味わうことにした。てことで、30個入り2200円(代引き手数料は無料)をポチッ!

すぐさま「お買い上げありがとうございます!」とのメールが来たと思えば、数日後には白い箱に入った餃子が届いた。便利な世の中になったもんだなぁ〜と思いつつ、中身を確認すると……

あら、いいですねぇ〜!


赤の袋が中国っぽいし、書いてある「元祖餃子の店」との文字がキラリと光る。こういうのって老舗じゃないと書けないものだし、なんというか食べる前から貫禄があってよい!

しかも、タレが無料でついているからありがたい。ではでは、作っていくとしよう。まずは水を入れて加熱すると……


( ^ω^)おっ?


( ^ω^)匂いが他と違う?( ^ω^)


詳しく説明しよう。餃子は湯気の時点でタイプ別に分かれる。んで、うどん系の匂いがするものが多いなか、大阪のみんみんはとにかく肉の主張が強い。


なんでだろう?( ^ω^)


そう思い原材料を見てみると、クセの強い羊肉が使われていた。なるほどね……豚肉だけでなく、まさか羊の肉まで加える……その時点ですでにお店のこだわりというかプライドを感じる!!

それでいて「クッサ!」となるほど強い匂いがしないからスゴい。上手にクセを閉じ込めているあたり、老舗だからできる「匠の技」があるのだろう。……と、一丁前に予想しているうちに完成だ!

それにしてもキレイな餃子だこと!


・いざ実食

ここまで期待度が上がりっぱなしだが、肝心の味はどうなのか。

いただきます!


ムグムグ……


( ^ω^)…………


……( ^ω^)……


……………………


ウマい


どうにもこうにも普通すぎるコメントになってしまったが、ヒジョーに軽くて食べやすく真っ先に出てきた感想がソレだった。個人的に餃子はバランスが味を左右する食べものと思っているのだが、薄めの皮から滑るようにして出てくる餡が喉を軽やかに通っていく。

1つ、また1つと箸が進むだけに系統としてはパクパク食べられる系。いつしか羊の存在も消えており、キレイにまとまっているあたり「さすがベテラン餃子」だ。これが元祖餃子……確かに、まるで実家のような落ち着く味で安定感がある。ただ……

気になったことが1つだけ。付属でついているタレの酢が強く、餃子の味を飲み込んでいるようにも感じたことだ。もしかしたら大阪では酢が主流なのかもだが、これがセパレート式だったら……。通販だと調整できないので、酢が苦手な人は自分でタレを作った方がいいかもしれない。

・みんみん1つで楽しい

名前が同じ「みんみん」でも中身は全然違う。これだから餃子はやめられないし、ハマったら抜け出せない。そろそろ餃子が追いかけてくる夢を見そうだが、餃子沼につかった今ならそれも本望である。「みんみん」を検索したらまだ出るし、次はどこにしようかな〜。

参考リンク:珉珉(みんみん)HP
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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