【実録】JASRAC(ジャスラック)に潜入してみた! 本社ビルの中で見た社員の「本当の姿」がコレだ!!(その2)

スマイリー山本の恐怖の電話から約1週間、資料が送られてきた。封筒の中には著作権信託契約の契約書と入会申込書や履歴書も同封されている。どうやら、JASRACとの著作権契約には2つのパターンがあるようだ

・JASRACの会員になる意味

それは「著作権信託契約」と「会員契約」。著作権の管理を任せるだけなのが前者で、受け取れる著作物使用料に会員との違いなどはないという。では、入会する意味はと言うと……

正会員になると、JASRACの運営に参画することができ、理事に立候補することもできるのだ。ちなみに、正会員になるためには入会した後、規定の条件をクリアする必要がある。そのため、最初は準会員からスタートとなるのだ。

というわけで、ただ収入を得たいだけなら、著作権を預ける信託契約だけでも十分なことが分かったが、より自由に潜入するため私は入会する

また、契約には、戸籍謄本と印鑑証明書が必要なようだ。まあ、契約である以上当然かもしれない。書類全てを揃え、JASRACに送り返した。すると数日後にまたスマイリー山本から電話が


スマイリー山本「書類が届いたので、審査に入らせていただきます! 疑問などはございませんか?」


──ありません。よろしくお願いします。


スマイリー山本「気になったことがあったらいつでも聞いてくださいね。それでは、よろしくお願いします」


──それだけか山本コラ! お前から電話きたら不備があったのかとドキドキするんだよコラ!! いつも丁寧にありがとうございますコラ! そして、約1カ月後、私の元にまたJASRACから封筒が届いた。

・入会費

次は入会承認書。要は「審査通りましたので、入会費を振り込んでください」という通知である。会員になる場合、信託契約申込金が2万7500円、入会金が2万5000円、初年度会費が2000円(年会費は4000円だが10月から入会のため)で5万4500円だ。高えよ山本

・会員証をゲット

とは言え、当然振り込む。その入会承認書の裏側には入会金納入後のスケジュールが書かれていた。予定では、著作権信託契約は11月1日に開始し、11月上旬に著作権信託証書が届くようだ。


入会金を納入し、改めて住所確認の電話などがかかってきた末……


ついにJASRACの入会通知が来た


さらに……


会員証もゲット

長かった……。それもそのはず、ここまで実に2カ月以上の道のりだ。前述した通り、今回認められたのは準会員で、正会員になるためにはここからさらに実績を積む必要がある。

・山本に電話

しかし、ビルの中に入るだけなら準会員で問題ない。すなわち、レディ・パーフェクトリー。準備は完全に整った。そこで、今度はこちらから山本に電話をかける。

──ちょっとJASRACについてモヤモヤしてることがあるんですけど、電話だと分かりづらいので、本社で説明を受けてもいいですか?


スマイリー山本「もちろん! 一緒にモヤモヤを解決できればと思います!!」


ククク、馬鹿め。相変わらずスマイリーっぷりを発揮しておるわ。その丁寧さが命取りになるとも知らず……そして、後日──。

時はお昼前、場所は小田急線代々木上原駅のすぐ近く。天を射抜かんばかりの巨大なビルの前に私は立っていた。そう、JASRAC本社ビルである

見上げるような摩天楼。ラスボスのいそうなオーラがむんむんだ。首を洗って待ってろ山本ォォォオオオ! ついにJASRAC本社ビルの中へ踏み込む! そこで私が見たものは!? 内部のもようと山本の本当の姿は3ページ目で!!

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.