前足を上げて、福を招いてくれるという「招き猫」。お店などで飾られているのを目にする機会は多いだろうし、家に飾っている方もいるだろう。諸説あるものの、そんな招き猫さんたちの元祖が東京・世田谷区にある『豪徳寺』だという。

なんとその『豪徳寺』は、猫好き大歓喜の猫さんだらけなお寺らしい。ということで、さっそく行ってみたよ〜!

・猫さんがズラリ

小田急線・世田谷線の豪徳寺駅から徒歩10分ほどにある『豪徳寺』。こちらは大河ドラマ『おんな城主 直虎』でおなじみ井伊家・近江彦根歴代藩主たちのお墓があるお寺だ。境内へ入ると、立派な三重塔が目に入る。

そして、三重塔のほぼ向かいに「招福殿」なる建物があった。「招き猫」は福を招いてくれる猫さんだ。もしかして「招福殿」に猫さんたちがいるのかな?

招福殿を参拝しようと近づくと……うわ〜、招き猫さんだらけだ!!

細い通路の両脇にある棚に、大量の招き猫さんがいる。

大量の招き猫さんを眺めていると、一体一体お顔が違うことにも気づける。

よく見ると、棚以外の場所にも、あちらこちらに招き猫さんがいた。凄い。

しかし、なぜ大量の招き猫さんが置かれているのか。招き猫さんを授けてくれる寺務所受付にて、お寺の方に聞いてみた。ちなみに寺務所も招き猫さんだらけ。

お寺の方いわく、棚がある場所は「招福猫奉納所」となっており、招き猫さんにお願いしたことが叶った後に奉納する、という人が多いそう。しかし、『豪徳寺』としてはルールを定めておらず、お迎えした招き猫さんをずっと飾っていてもいいようだ。もちろん、増やしていっても問題ないらしい。

最近では、外国の方がお迎えしてすぐに名前や願い事を書き、置いていった招き猫さんも増えているそう。ただ、招き猫さんをどのように扱うかに明確なルールはないものの、お迎えした招き猫さんはなるべく連れて帰り飾ってあげて欲しいそうだ。

ちなみに、招き猫さんこと「招福猫児(まねきねこ)」さんの由来は、近江彦根2代藩主・井伊直孝が豪徳寺の飼い猫に手招きされ豪徳寺に立ち寄ったところ、雷雨を避けることが出来た上に和尚さんのお話も楽しめたため、豪徳寺を支援するようになり、「猫さんが福をもたらした」として招福殿を建ててお祀りするようになったことだそう。

実は、このときの豪徳寺の飼い猫さんが豪徳寺の招き猫さんの他、滋賀県彦根市のゆるキャラ「ひこにゃん」のモデルだとか。

招き猫さんの種類は9種類あり、約2cmの豆サイズ(300円)から約30㎝の尺(5000円)まで、様々な大きさの猫さんがいた。

筆者は約24cmの8号と、約9cmの3号をお迎えしたよ。8号の招き猫さん、大きい〜!

・招き猫さんを「連れて帰る」

豪徳寺には本堂と招福殿の他、仏様たちが祀られている仏殿もあり、お参りする順番が分からない。そこで、招き猫さんを連れて帰る際のお参りの仕方を、社務所の方へ伺ってみたところ……

「正しいお参りの順番、といったものはありませんが、招福殿へは招き猫さんをお迎えしてから、連れて帰ることをご報告して帰る方が多いです。なので、本堂・仏殿をお参りする順番は不問ですが、招福殿を最後にお参りすると良いかもしれませんね。」

なるほど。ということで、本堂と仏殿をお参りしてから……

お迎えした招き猫さんと一緒に、再び招福殿へ。「招き猫さんたちを連れて帰ります」とご報告した。

・境内には隠れ猫さんも

たくさん並ぶ招き猫さんたちに注目してしまいがちだが、実は「隠れ猫さん」もいる。豪徳寺へ参拝する際は、ぜひ三重塔もじっくり眺めてみていただきたい。ちなみに、一段目には十二支がいるんだけれども……

子(ねずみ)のところに招き猫さんがいる〜!

さらに、二段目にも招き猫さんがいるのだが……その横には親子の猫さんがいた〜!

二段目には、別の面にもリアルな猫さんが! 筆者はたまたま話しかけてくれた方から教えてもらえたのだが、そうでなければ全く気づかなかっただろう。

豪徳寺をお参りする際にはぜひ、隠れ猫さんにも注目してみて欲しい。かなり見つけづらいので、双眼鏡などを持っていくのをお忘れなく。

・今回ご紹介したお寺の詳細

名称 豪徳寺
住所 東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
拝観時間 6:00~18:00(※寺務所受付は9:00~16:30)

Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.

▼棚にみっちり招き猫さんが並んでいます。

▼圧巻。

▼色んなところに招き猫さんが。

▼中にはファンキーな招き猫さんもいました。

▼豪徳寺駅から豪徳寺までの道のりにも猫さんがいます。探しながら歩くと楽しいですよ!

▼山門は補修工事が行われており、2019年12月上旬頃から綺麗になった姿を見られるそう。

▼境内では、四季折々の素敵な姿が楽しめます。

▼猫さんだけでなく、獅子さんもいらっしゃいました。