宇宙一うんち商品が充実しているチェーン店といえば、みなさんご存知のダイソーであるが、今回は数あるダイソーうんち商品の中でも比較的新しいうんちグッズ「光るうんち棒」に関する注意喚起をしておこうと思う。
だが、どうか安心してほしい。ダイソーの関係者も安心してほしい。ケガをしたり、健康を害したり、そういうことではない。ただ、ウン(運)が悪ければ損をする可能性もある……というだけだ。私のように。
・注意喚起その1
その日わたしは、「さーて、やっちゃうぞ〜☆」と気合満点で自撮りカメラをセットして、問題の『光るうんち棒』を開封した。
ボタンを押すとライトが光るらしいので押してみたが……
つかない。
あれ? おかしいな。ということでパッケージ裏面の使用方法を確認すると、「絶縁シートを引き抜いて使用してください」と書いてある。
そっか! オレったら、せっかち君。絶縁シートが入ってたら電気が通らないから電気がつくわけないよね〜♪ ……なんて思いながら絶縁シートを探すも……
ない。
だが……
パッケージの中に、それはあった。
まさかと思い、開封前に撮影した画像を確認すると……
最初から絶縁シートが抜かれている〜!!
んでもって、相も変わらず……
ボタンを押しても光らない〜!!
よく「飛べない豚はただの豚」と言うが、光らない光るうんち棒なんてただのうんち棒である。40過ぎたオッサンが、単なるうんち棒を振り回して一体何が楽しいのか。仮に「んちゃ☆」なんて言ったもんなら、下手すりゃ通報されかねない。そういった意味では、非常に危険な初期不良だ。
それはどうでもいいとして、いったいなぜ、点灯しないのだろうか? もしや……絶縁シートが抜かれていたので、少しずつ電池も消耗していたとか? だってだって、「うんち」で「光る」ときて「ボタン」が付いていたら、押したくなるのが人の性(さが)。好奇心旺盛なチビッコに見つかったもんなら、押されまくる可能性も高いだろう。
いずれにしても、このままでは仕事にならない。光るうんち棒が光らないと仕事にならない仕事って……と複雑な気持ちになったりもしたが、後日、あらためて「光るうんち棒」を求め、いくつかのダイソーに行ってみた。
するとだ……。
けっこうな確率で “最初から絶縁シートが抜けちゃってる光るうんち棒” がチンレツ(陳列)されていたのである! 私の見立てだと、30%は抜けていた。すべてが私のようなケースになるとは限らないが、できれば抜けていないのを選ぶのが望ましい。だって自分で抜きたいし。
よって購入時には、ちゃんと絶縁シートが入っているのかよーく確認したほうが良いだろう。これが1つ目の注意喚起だ。
・注意喚起その2
ちなみに、無事、しっかりと光る「光るうんち棒」の場合だったら、ボタンを押したら……
うんちが光る。
うんちが光る必要性がどこにあるのかは謎であるが、光ることによって楽しい気持ちになるのは間違いない。しかもだ。さらにボタンを押してみると……
光り方が微妙に変わる。
そして、なんと……
合計3パターンも光り方が用意されているのである。
つまるところ、こちらの商品は、よく女子が好む「魔法のステッキ」のようなものであり、誰がどう見てもオモチャに見えるのだが……
これ、オモチャ(玩具)ではないのである。じゃあ何なんだ! とツッコミたくもなるが、注意書きの一番上に書いてあるくらい重要な注意なのだから、断じてオモチャではない。光るうんち棒は、光るうんち棒なのだ。これが2つ目の注意喚起。
・注意喚起その3
最後の注意喚起は、ある意味では自分に対しての注意喚起でもある。どういうことかというと……
「光らなかった光るうんち棒」の光らない原因を探ろうと、まずは電池交換を試みた。すると、光った。この切り分けにより、本体が壊れていたわけではないということがわかった。
次に、「光らなかった光るうんち棒」に入っていた電池を、「ちゃんと光った光るうんち棒」の中に入れてみた。すると、光った。これにより、電池の消耗ではないことがわかった……って、アレ?
最後に、「光らなかった光るうんち棒」に入っていた電池を、あらためて「光らなかった光るうんち棒」に入れてみた。すると……光るではないか! だが、消えたり光ったりで、安定しない。そこで、電池に当たる金具の位置をコネコネと調整してみると……安定して光るようになった。
つまり、こういうことだ。
「光らなかった光るうんち棒」が光らなかった原因は、電池の消耗ではなく、電池部分の “接触不良” によるものだったのである。よって、もしも光るうんち棒が光らなかったら……
面倒くさいとは思うが、ネジ止めされている電池フタを開けて、電池を出し入れしてみたりすると良いだろう。これが3つ目の注意喚起だ。
最初に接触不良を疑って電池の接触具合を確認していれば、もう1本買うこともなかった。2本もいらん! 損をした!!
私のような悲劇が読者のみなさんに起こらぬよう、使命感を抱きながら筆を執った次第である。ついついアツくなって異常に長い記事になってしまったことを、どうかお許し願いたい。
それにしても、どうしよう。
この、2本の光るうんち棒。
<完>
Report:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
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▼こんな風に光るよ