日本の「トイレ文化」は世界最先端と言われている。なんでもTOTOの最新トイレは “使うたびに除菌される” から自動で清潔な状態をキープしてくれるらしい。これからの時代は、肛門も便器もピカピカということか……おそるべしTOTO。気に入った。しかーし!
驚くのはまだ早い。福岡県北九州市の「TOTOミュージアム」では、なんと “食べられるトイレ” を販売しているのだ! しかもかなりの人気商品で、販売する度にダッシュで売り切れるらしい。ウソだろ……とは思いつつも、気になったので、急いで便器を食べてきたぞ!
・TOTOミュージアム
TOTOミュージアムは、JR小倉駅から車で約10分の距離にある。北九州モノレールを利用するなら「香春口三萩野(かわらぐちみはぎの)駅」の南口から、国道3号線を到津(いとうづ)方面に10分ほど歩いて行けば着くだろう。
そして今回ご紹介する “食べられるトイレ” は、ミュージアム内2階のショップで購入した。実は数週間前にショップを訪れた記者は、店員さんから「2019年10月からトイレの形をしたチョコレートを販売します」と聞いて再訪した次第である。
・トイレットショコラ
さっそくだが、商品名は「トイレットショコラ(756円)」。フランスのトイレを思わせる優雅なネーミングだ。ティーセレモニーに出席するレベルの貴婦人なら「わたくし、トイレットショコラに行ってきますわ。ごめんあそばせ」と1度は言ったことがあるだろう。
それはさておき、トイレットショコラは北九州市の菓子店「グランダジュール」が企画した商品。2019年2月から販売していたのだが、TOTOミュージアムでは4月から9月まで取り扱いを休止していたそうだ。ちなみに、バレンタイン時期には売れすぎて生産が追いつかなかったという……マジかよ。
・ホワイトチョコ
パッケージは便器型。一応「衛生陶器」と呼ぶらしい。便座のフタがパカパカ開くのがとてもリアルだ。
中には、茶色のチョコレート……ではなく、これまたTOTOの衛生陶器をモチーフにした親指サイズのホワイトチョコが5個入っている。けっこうかわいい。
じっくり見てみると、便座やタンクの形まで精巧に加工されているようだ。常に清潔なトイレの形をしているチョコレートは、なかなか上品な雰囲気を醸し出している。日本の伝統美を踏まえつつ、現代的な感性で作り出されたアートなのだろう。
なんというか「美しさ」と「力強さ」を併せ持つ洗練されたフォルムがとても魅力的である。シンプルだが実に奥が深い。
それにしても、ずっと眺めていられる。チョコレート職人の高い技術力と、TOTOのものづくりに対する想いに感謝せざるを得ないだろう。
あああ~いい形だなぁ。
さて、満を持して便器を一口かじってみると、ホワイトチョコのミルキーな甘みが口に広がった。美味しい。この形からこの味がするとは……奇跡が起こっているとしか考えられない。あっという間に5個すべて食べ終えてしまったぞ。
・「北九州おみやげ館」等でも販売中
今回ご紹介した「トイレットショコラ」は、門司港レトロの『北九州おみやげ館』等でも販売されている。ものづくりのまち・北九州を代表する商品だから、機会があればぜひ手に取ってみてほしい。食べられるトイレ……最高に美味でした。
参考リンク:TOTOミュージアム
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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▼美しい「トイレットショコラ」
▼2013年に国連によって制定された11月19日「世界トイレの日」の日付入り