やあ、ポケモンGOトレーナーのみんな! 突然だけど、PVP(トレーナーバトル)はやってるかな? ぶっちゃけ、お兄さんはタスクとかで出ない限りあまりPVPはやらないんだけど、最大の理由は「理屈がよくわからないから」なんだ。

噂では「個体値が悪い方がイイ」とか「マリルリが最強」とか聞くけど、一体どういうことなんだろう? 今回はお兄さんがたまたま知り合った「トレーナーバトルの鬼」に、その理屈を教えてもらったぞ。ズバリ、初心者は必見だ!

・トレーナーバトルの鬼

ポケモンGOにトレーナーバトルが実装されたのは、およそ8カ月前の2018年12月のこと。個人的に興味がないワケではなかったが、スーパーリーグで対戦したチルタリスにフルボッコにされて以来、お兄さんの心はポッキリと折れてしまった。

それはなす術もないまさに完敗──。例えるならばヤムチャとフリーザくらいの圧倒的な差があった。「単にCP1500くらいのポケモンを出せばいいワケではないらしい」ということはわかったが、当時はPVPの理屈を教えてくれる人がいなかったためそのまま放置、今に至っている。

そんなお兄さんにPVPの理屈を教えてくれたのは「トレーナーバトルの鬼」ことAさんだ。Aさんは交換で知り合ったフレンドさんで、自ら「良個体発見くん」というプログラムを作成し、休日はひたすらPVPの研究に明け暮れるガチ猛者である。ド素人レベルのお兄さんが理解できれば、きっと読者の方にもPVPの理屈がわかるハズだ。


・個体値、CPの算出方法

──さっそくですが、PVPのロジックを教えてください。何卒わかりやすくお願いします。

「はい。まず、それぞれのポケモンには種族値という数値が割り振られているのはご存じですよね?」

──種族値、聞いたことあります。

「例えばカイリューなら攻撃263、防御198、HP209……などと、全てのポケモンに種族値があり、これは原作を元にナイアンティックが調整したデータです。カイリューとミニリュウを限界まで育てた際、強さに差が出るのはまず種族値が違うからなんですね」

──ふむふむ。

「次に個体値があります」

──個体値はわかりますよ! 15・15・15が最高ですよね!!

「そうです。個体値はその名の通り、各個体に割り振られた数値のことです。この個体値に種族値を足して、そのポケモンの強さが算出されるんです」

──足し算なんですか?

「はい、足し算です。勘違いされがちなんですが、基本的にポケモンの強さは種族値のウェイトが大きいんです。なので、15・15・15と10・10・10は誤差の範囲とも言えるでしょう。もちろん、ポケモンの種類にもよりますが」

──なるほど……。

「では話を戻しますね。次はCPの算出方法です。CPは “攻撃ステータス × 防御ステータス × HPステータス ÷ 10” で導き出されます。ただし、防御とHPには√(ルート)が付きます。またステータスにはレベルが反映されます」

──あ、ごめんなさい。一気にわからなくなりました。

「かみ砕いていうと、CPは攻撃ステータスの比重が大きいということですね。例えば攻撃50防御0のポケモンと攻撃0防御50の同じレベルのポケモンでは、攻撃50のポケモンの方がCPが高くなるんです」


──おお、わかりやすい。確かにレイドで捕まえたポケモンも、攻撃が高いとCPが上がりやすいですもんね。

「そうです。さあ、最後にTDOの説明です。ここを乗り切れば、難しいところはほぼ説明し終わりますので」

──はい。TDOって初めて聞きました。

「TDOはトータルダメージアウトプットの略で、要するに “自分が生きている間にどれだけダメージを与えられるか?” という数値です」

──ふむふむ。

「当然、TDOが高ければ高いほど強いということになりますが、これは “攻撃ステータス × 防御ステータス × HPステータス × わざのDPT(ダメージ / ターン)” で算出します。最後に1万で割るんですが、それは置いておきましょう」

──すみません、またわからなくなりました。

「ここはわからなくても大丈夫です。ただ、TDOが高いポケモンは基本的に強い、ということだけは覚えておいてください」

──はい。

・CPを上げすぎないために

「で、重要なのはここからです。CP制限がないマスターリーグなら、このTDOが強いポケモンを育てればいいワケですよね?」

──そうですね。

「ただ、スーパーリーグはCP1500、ハイパーリーグはCP2500という制限があります。ここがトレーナーバトルのおもしろいところなんです」

──というと?

「先ほどやや触れましたが、各ステータスはレベルが大きく関係するんですね」

──アメとすなを突っ込んで上がるレベルのことですか?

「そうです。ポケモンの能力をどれだけ引き出せるかは、レベルに依るところが大きいんですね。ただ、レベルを上げると当然CPも上がってしまいます。つまり……」

──つまり?

「スーパーリーグなら、CP1500ギリギリでどれだけレベルを上げられるかが重要だということです」

──おお、なんとなくわかってきた。

「CP制限のあるスーパーリーグやハイパーリーグでは攻撃が低ければ低いほど基本的にはいいわけです。レベル15でCP1500のポケモンと、レベル16でCP1500のポケモンでは当然レベル16のポケモンの方が強いことがほとんどですから。全てではないんですけどね」

──なるほど。

「どれだけレベルを上げられるかは超重要です。そしてレベルを上げてもCPを上げすぎないためには、攻撃は低く、防御とHPが高いことが基本条件となります。もちろんポケモンの種類にもよりますが “攻撃0・防御15・HP15” が美しい形だと覚えておいてください」


・数値と同じくらい重要な要素

──それが噂のヤツなんですね。ちなみに、個体値全部が0ではダメなのでしょうか? レベルは超上がりそうじゃないですか?

「仰る通りです。ただし、闇雲にレベルを上げればいいだけではないのがトレーナーバトルの奥深いところなんですね。レベルを上げるのはTDOを上げるためなんです」

──トータルダメージポイント。

「CPが制限以内で、かつTDO が高いためには、攻撃個体値と (防御個体値 + HP 個体値)の差が大きければ大きいほど良いことになります」

──なるほど……。やや難解なので “攻撃0・防御15・HP15” が理想的だってことだけ覚えておきます。

「はい。ここまで数値について説明してきましたが、同じポケモンの場合、最高の個体値と最悪の個体値を比べても、その差は概ね10%程度しかありません。個体値の組み合わせは全部で4096通りあるんですが、それでも約10%なんですね」

──え! 10%しかないんですか?

「とはいえ、10%違うと体感でも強さはかなり違います。あまり差を感じなくなるのは3%以内というところでしょうか」

──なるほど。

「なぜこの話をしたかというと “相性” について説明したいからです」

──ああ、火は草に強くて、水は草に弱いってアレですね?

「そうです。どれだけ頑張って厳選しても、同じポケモンの場合、その差は10%程度しかありません。しかし弱点を突くと1.6倍、つまり60%も差が出るんです


──おお! それはデカい。

「そうなんです。なのでPVPはいかに相手の弱点を突き、いかに相手に弱点を突かれないかが勝利の鍵を握るんです」

──相性はメチャメチャ重要なんですね。

「メチャメチャ重要です。また、様々なタイプの相手に対応するため、特別なわざの解放は必須条件です。極端な話、わざを解放するとしないでは強さが倍くらい違うと言ってもいいでしょう」

──ほしのすな泥棒ですね。

「そうなんです。なので僕はいつもカツカツです」

──なんとなく、PVPの理屈がわかってきました。ではまず何から育てるべきなんでしょうか?

「スーパーリーグではマリルリが全盛期ですね」

──マリルリ! あの可愛いマリルリが?

「みずタイプには優秀なポケモンが多いんですが、マリルリはフェアリータイプも付いているんです。フェアリータイプはドラゴン・あく・かくとうタイプに強く、サンジュンさんがボコられたチルタリス対策のために流行ったポケモンです。チルタリスはドラゴンタイプが付いていますから」


──流行りがあるんですね。

「あります。例えばマリルリが流行ればその対策でアローラベトベトン、その対策でエアームド……と、最終的にはいろいろなポケモンを育てたくなるんですよ

──ほしのすなヤバそう……。

「ヤバいですね。ただ、負けると悔しいじゃないですか(笑)」

──確かに。どうせなら勝ちたいですよね。ちなみに、なぜPVPにハマったんですか?

「友達に負けて悔しかったのがきっかけですね。最初は攻略サイトとかを見ていたんですが、最終的には “自分で計算した方が早い” と考えるようになりました」


──情熱やべえ。

「あと、僕は1年くらいポケモンGOをやってなくて、復帰した直後にPVPが実装されたんですね」

──ふむふむ。

「極端な話、CP制限がないマスターリーグで僕はサンジュンさんに勝てません。まだ持っていない伝説ポケモンもありますし」

──なるほど。

「ただ、スーパーリーグやハイパーリーグなら勝ち目はあるんです。先ほどから説明している通り、個体値パーフェクトが強いとは限らないので。そこがスーパーリーグ、ハイパーリーグの面白さではないでしょうか」

──それは魅力的です。あと、マリルリとかチルタリスとか、レイドじゃ使わないポケモンに光が当たるのもいいですね。

「仰る通りです。僕はマッスグマ、ルンパッパ、ヌオーがお気に入りなんですが、PVPがなければ育ててなかったと思います。マッスグマはゴーストわざ、電気わざ、くわわざ、じめんわざと多彩なわざが使えるんですよ」


──そう聞くと育てたくなります。前にナイアンティックの人にインタビューしたとき「必要ないポケモンなんていません」って言ってたんですが、PVPはそういうポケモンの掘り起こしも狙っているのかもしれませんね。


・まとめ

やや小難しい話が多かったが、ご理解いただけただろうか? 強引に数行でまとめると、


・ レベル(TDO)を上げることが重要
・ レベルを上げてもCPを上げすぎないため、攻撃の個体値は低い方がイイ
・ 基本的には “攻撃0・防御15・HP15” が美しい形
・ とにかく相性は重要


……といったところだろうか。これまで “攻撃0・防御15・HP15” は迷うことなく博士に送っていたトレーナーも、今度からは1度考えてみてもいいのかもしれない。

なお、今回ご紹介した数値などについてはAさんが海外サイトなどで調査したものであり、ナイアンティックの公式見解でないことは記述しておく。個人的には間違いないと信じきっているが、お兄さんもAさんも “中の人” ではないことをご了承いただきたい。

また、トレーナーバトルの鬼がオススメする「タイプ別・リーグ別育てたいポケモン」は近日公開予定だ。細かな数値もTwitterで公開するので、ぜひ参考にして欲しい。お兄さんもPVP用のポケモンを育ててみるから、みんなもやってみようぜ! 理屈がわかった以上、絶対に負けねーぞォォォオオオ!!

参考リンク:ポケモンGO公式サイト
Report:P.K.サンジュン
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)

▼鬼はこうやって相性を覚えたらしい。受験かよ!

▼最新情報はTwitterをチェックしてくれよな!