缶詰の王者・シーチキン。パンに合わせてもご飯に合わせてもイケて、おまけに酒のつまみにも最適。そんなはごろもフーズ『シーチキン』とプリマハム『サラダチキン』のコラボ商品が発売されていることをご存知だろうか。その名も『シーチキンチキン』である。
2019年8月19日に発売された本商品。本日9月26日に、YouTubeチャンネルにてWEBCMが公開されている。たった45秒のこのCMにはニワトリとマグロしか出てこない。だがしかし、軽い気持ちで流し見していた私は思わず感動してしまった。凄い……。
・88周年記念製品
今年、共に創立88周年を迎えた「はごろもフーズ」と「プリマハム」。そのことを記念して発売されたのが『シーチキンチキン』だ。
WEBCMでは、マグロとニワトリの88年間におよぶ「チキン」の称号を賭けたバトルが描かれている。ちなみに、ニワトリ役の声優は神谷明さんでマグロ役は古川登志夫さん。共に、ひと声で誰か分かるレベルの声優界を代表する超大御所である。
・無駄遣い
しかし、動画を再生してみた時、私は愕然とした。おいおい正気かよ……!
超大御所の2人が、「コケー!」と「うおぉぉぉぉ!(マグロの声)」しか話さないのである。あまりの無駄遣いっぷりに困惑を隠せなかった。
このCMはこの2人である必要があるのか? そんな悔しさにも似た想いが全身を駆け巡る。っていうか、マグロ鳴かねえだろ。そこでふと気づいた。
・マグロになりきる古川登志夫
そうだ。マグロの鳴き声なんて知らない。本来なら声はいらないのだ。にもかかわらず、古川登志夫さんは声優として完璧にマグロになりきっている。その迫力たるや、瞬間的な最大速度は時速80キロに達するというマグロそのものではないか。
一方、神谷明さんもニワトリになりきっている。その凶兆を告げるような鳴き声はとても人間のものとは思えない。これは、マグロとニワトリの一騎打ちであると同時に声優2人の一騎打ちでもあるのだ。
そんな壮絶なバトルに気づけば鳥肌が立っていた。いまだかつて、ここまでマグロとニワトリになりきった人達がいただろうか? プロの真髄を見た気分である。声優って凄い……。
参照元:シーチキンチキン
執筆:中澤星児
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]