「ツナの塊肉 食べたことはあるか」のキャッチコピーが印象的なドンキの『贅沢なツナ缶』(3缶パック税込862円)。マジレスすると「ツナの塊肉を食べたことくらい普通にあります」となるのだが、そこはドンキのこと。ただの塊肉とは違うのかもしれない。

なおドンキのオリジナルブランド「情熱価格」からは様々なツナ缶が展開されている。個人的に「安いツナ缶には油が多い」という先入観を抱いているため、今回はそのへんも含めて “結局どのツナ缶をチョイスするべきか” 徹底検証してみたいと思う。

・原材料、全部違った件

ドンキでは10缶パックの大容量ツナ缶が人気らしい。

ただしモノによって価格に差があり、よく見ると原材料が違うのだった。『ライトツナフレークまぐろ』が税込1079円、『ライトツナフレークかつお』が税込863円。どちらも70グラム入り10缶パック。

なお『ライトツナフレークまぐろ』は「びんちょうマグロ」、『贅沢なツナ缶』は「めばちマグロ」、みんな大好き『はごろも シーチキンLフレーク』(3缶パック税込429円)には「きはだマグロ」がそれぞれ使用されているらしい。

全く気にしたことがなかったけど、ツナ缶の原材料って色々あるんだな……ってことで、さっそくドンキの異なるツナ缶3種とシーチキンの計4種類を食べ比べてみることにしましょう。

こうしてみると、それぞれ見た目はかなり違う。よく今まで気にせず生きてきたなレベル。



・ツナ缶ご飯は最強

ツナ缶を最もダイレクトに味わう方法。それは誰がなんと言おうと “ちょっと醤油をたらしてご飯に乗せて食う” である。4缶それぞれを食べ比べた結果……


全部めちゃめちゃウマかった。


もう少し詳細を記すとシーチキンは「安定のあの味」。びんちょうマグロは「フレークみが強く、チキンと間違えそうなほどクセがない」。かつおは「柔らかく、魚らしい繊維感がある」といったところ。

問題の『贅沢なツナ缶』に関しては、確かにとんでもなくデカいマグロの塊だったが「リアルすぎてツナらしさが少なめ。もはや魚そのものと言っても過言ではない」という問題点もあり、あとはもう “個人の好み” の領域なのだった。

ちなみに現場に居合わせた中澤記者に意見を求めたところ「僕は昔から “ツナはかつおが一番ウマい” という信念を持っているので、当然ながらかつおが一番ウマい」とのこと。みんな意外とツナにこだわりがあるんだな!!!



・あとはコスパのみ

「個人の好みによる」という記事として成立するギリギリの結論が出てしまったので、あとはもうコスパNo.1くらい調査しなくては読者に申し訳が立たない気がしてきた。

検証方法はこうだ。まずツナ缶全量を手のひらに乗せる。

そして全力で油を絞る!!!!

油を搾り切った状態の各ツナ(1缶)がこちら。計量してみると……



ドンキ『贅沢なツナ缶』……85グラム(1缶あたり約287円)
ドンキ『ライトツナフレークまぐろ』……30グラム(1缶あたり約108円)
ドンキ『ライトツナフレークかつお』……28グラム(1缶あたり約86円)
はごろも『シーチキンLフレーク』……32グラム(1缶あたり143円)


ってことは1グラムあたりの価格(身のみ)は……


ドンキ『贅沢なツナ缶』……約3.4円
ドンキ『ライトツナフレークまぐろ』……約3.6円
ドンキ『ライトツナフレークかつお』……約3.1円
はごろも『シーチキンLフレーク』……約4.5円


となる。


そんなワケでツナ缶を「身部分のみ」でジャッジした場合、ドンキの『ライトツナフレークかつお』が最も高コスパであることが判明しました!!! リッチさがウリと思った『贅沢なツナ缶』が2位とは意外だ。「とにかくお得にいっぱいツナ缶を食べたい」という人、ドンキのかつお缶で決まりぃ〜!

なお「身より油が重要なんスけど……」という人も、結果的にドンキかつお缶で決まりである。何度でも言うが味は個人の好みによるので、一旦全部食べてみるといいと思います。

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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