誰の日常にも、「これやってて、意味あんのかな?」と思う瞬間があるはず。私(佐藤)自身もそう思う瞬間が、何度もある。幼児の服を着てみたり、ペヤングラーメンを湯切りしたり、ラオウになってスタバに行ったり。
振り返ればこの10年、「意味あんのか?」の連続だ。そう考えると暗い気持ちになる……。いや、伝えたいのはそれじゃない! 私がポールダンスをやり始めてから練習の度にストレッチを行っている。オッサンのストレッチほど、意味を考え、効果を疑ってしまうものはない!
だがしかし、続けることで見えにくい変化は着実に進んでいるのだ! 私はなんと、開脚で顔が床につくようになった! 日々の努力に意味はあったーーッ!!
・オッサンは硬い
オッサンの身体は硬い、とにかく硬い。本人が考えるよりも10倍、20倍は硬いのである。だからこそ肩こりや腰痛に悩まされる。そのくせに私も含めてオッサンは横着だから、対処療法的にマッサージに行き、ほぐして終わり。自らストレッチを実践して、身体の使い方を改善しようとしないのである。
つまりオッサンは、身体も硬いが頭も硬い。
・ふと、柔らかくなっていることに気付いた
私自身も “カタブツ” のオッサンだった。2016年12月、ポールを始めた頃は、長座前屈で背中を押してもらわないと、身体を曲げることもできなかったのに、この2年半で少しずつ柔らかくなり始めた。
この1年は、とくに大きな変化は感じられず、飛躍的に柔軟性が高まることなんてないんだろうなあ~。なんて思っていたら、最近ふと「あれ? 脚の伸びがなんか違う?」と思う瞬間が訪れた。
私は個人練習を週に2回、レッスンを週1回受けている。1週間で3日、しっかりストレッチをする機会がある。決まったルーチンを繰り返していたある日のこと、仰向けの状態で片脚ずつ前後開脚をしていたら、その変化に気付いた。1年前は両手で脚をサポートしなければいけなかったが……。
今は片手で十分。腿裏がスムーズに伸びる!
・開脚でペッタンコ
これはもしかして、開脚も本気出せば結構いいところに行けるんじゃないか? そう思い、まずは1年前の記録をたしかめると、頭が床につくようになったことを思い出した。そうだ、そこからは特に変化した気がしていなかった。
いつもより時間をかけて、開脚に集中してストレッチに挑むと……。
腕は肘まで着くようになり、頭だけでなく顔半分、鼻まで着くようになってるじゃないか!
足先を持つとペッタンコ!
これは柔らかくなってるでしょ! 日々「意味あんのか?」とか思うけど、少しずつ少しずつ柔らかくなってたんだなあ。うれしい~。
・前腿は進歩がない……
しかしストレッチのすべてが順調に進んでいる訳ではない。やはり苦手なものは後回しにして、日によって熱心にやらないモノもある。その結果、腿裏は少しずつ柔らかくなっているのに、前腿はこの1年ほとんど変化なしだ。
やりたいことだけやって、頑張ってるフリをしてもダメなんだよなあ……。わかっちゃいるんだけど。やりたいことだけやっても、それこそ意味がない。これからコツコツ積み上げていくぞ。
季節は秋、スポーツの季節でもある。普段身体を動かさないという人も、何か始めてみてはいかがだろうか。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24