人間、人生の最期くらいは穏やかに迎えたいものだが、そうも言っていられないのが現代社会だ。高齢化の進む日本では “孤独死” してしまう人が増えているらしく、その数は年間3万人にも上るという。悲しい現実である。
そんな孤独死について、不用品回収業者「グッドサービス」が報告した調査結果が恐ろしいことになっているのでお伝えしよう。孤独死は、決して他人事ではないのだ。
・孤独死についてアンケート
全国の40代~60代で、団塊世代の親を持つ人1074名を対象に実施されたこのアンケート調査。そもそも孤独死とは誰にも看取られず一人きりで死亡することを指すが、地域コミュニティが消失した社会では、今後もそういった死が増え続けると予想されるという。
・孤独死しやすい人
グッドサービスによると、孤独死を迎える人にはある傾向が見られるそうだ。その項目を以下でご紹介するので、ちょっとご覧いただきたい。
・孤独死する可能性が高い傾向
①年齢:50歳~60歳
②性別:男性
③家事が苦手(料理・掃除・洗濯など)
④コミュニケーションが苦手
⑤持病を抱えている
⑥貧困(年収300万円以下)
⑦近親者と不仲(実家の家族・親戚)
……お分かりいただけただろうか? そう、なんと「男性であること」が孤独死の可能性に直結しているのである。う、嘘だろ……! 男ってだけで孤独死しやすいっていうのかよォォォォオオオオ!!
・驚きの数字
アンケートに行く前にすでに衝撃の事実すぎたが、調査結果はさらに衝撃的だぞ。上記の項目に「はい・いいえ」で答える形でアンケートを実施したところ(年齢・性別の項目は除く)、5項目中5個当てはまる人が3.7%、3~4個当てはまる人が29.3%だったそうだ。
グッドサービスは、3項目以上当てはまった人は潜在的に孤独死をする可能性が高いとしており、今回の調査では全体の3割以上がこれに該当することになる。つまり、3人に1人が孤独死する可能性があるというわけだ。3人に1人……。にわかには信じがたい数字ではないか。
・どうすれば
もちろん可能性があるというだけで、そうと決まったわけではないのだが、日本が抱える問題の深刻さを垣間見た気分である。孤独死しないように気を付けよう! と呼びかけたところで、一体どうしたらいいのだろうか。難しい問題だ。
参照元:グッドサービス
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼各項目のアンケート結果はこちら。