「おふくろの味」という言葉があるが「親父の味」とはあんまり言わない。しかし、私(中澤)には親父の味がある。ホットドッグだ。共働きだった我が家は、親父がご飯を作ることがあったのだが、その時たまに作ってくれるホットドッグが大好きだった。

イギリスのスーパーでそんなホットドッグの缶詰(2.2ポンド≒286円)を発見。ホットドッグって缶詰にできるの!? 中身が気になったので購入してみた。

・パンはどんな状態なのか

ソーセージをパンに挟んだホットドッグは日本でもお馴染みのファーストフード。だが、缶詰となるとパンがどうなっているのかが気になるところ。ギチギチに詰めて真空パックとかしてるんだろうか

また、缶詰の良いところは保存がきくところだ。しかし、パンって缶詰状態でそんなに長持ちするんだろうか? 謎である。というわけで、さっそく開けようとしたところ……


\ブシュッ!/

えええええええッ!? ちょっと隙間が空くかどうかで汁が吹き出してきただと!? 同時に漂うシーチキンのような香り。中はみかんの缶詰くらい汁が満たされていると推測できるが、ホットドッグを汁で保存してるというのか……?

・開けてみるしかない

バカな……自殺行為だ。そんなことをしたらパンがふやけるに決まっている。だが、そもそもホットドッグの缶詰というものが私の常識外の一品のため、ここで下手に考えすぎても意味がないかもしれない。そこでひと思いに開けてみた! すると現れたのは……


ソーセージのみ。


『ソーセージ』って書けやァァァアアア!!!!!

・ホットドッグを作ってみよう

中には長いソーセージが6本入っている。食べてみたところ、塩味が強めだが普通のソーセージの味だ。ただ、ちょっとふにゃっと生臭い感じもするし味付けも大味なので、そのままだと微妙な気もする。



そこで、パンに挟んで実際ホットドッグを作ってみた。

食べてみると、大分缶詰臭さが消えている。下味がしっかりついているため、ケチャップとパンの甘みが生きているように感じた。だが、まだもう一歩。そこで、ホットドッグをオーブンで3分ほど焼いてみたところ……

パンがパリッとして香ばしさがアップし、ソーセージの缶詰臭さも完全に払拭。これは自信を持って言える。


ウマイ

なお、ソーセージの食感を完全にパリッとさせたい場合、フライパンで焼くか湯煎が無難だろう。当初の期待は裏切られた形になったが、パン代合わせて500円弱でホットドッグが6本食べられると考えるとコスパは悪くないかもしれない。アレンジの幅も広そうなのでホットドッグ好きは自分なりの美味しい食べ方を探してみてくれ。

Report:缶詰研究家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.