私(佐藤)の知る限り、ホットドッグとは細長いパンに切れ目を入れてソーセージを挟んだものだと考えている。ハンバーガーに比べてホットドッグは軽んじられている気がしたので、ファストフード9社の商品を購入して食べ比べを実践したほど、ホットドッグが好きだ、愛している。

最近、ファミレス「ジョナサン」でもモーニングでホットドッグを提供していると知ったので食べに行ってみると、自らの偏ったホットドッグ観を反省するに至った……

・挟むというよりも…

ジョナサンのホットドッグは、少なくとも私の知るものとは違う。どう違うかは見て頂ければわかるので、メニューをご覧頂きたい。10時半まで提供されているモーニングメニューに記載されている「フランクソーセージドッグ & ゆで卵モーニング」(スープ・ドリンクバー付き 税込659円)がコレである。


ホットドッグ = ドッグパン(ドッグ用バンズ)だと私は考えている。事実、比較した9社は多少形状の違いはあったけど、いずれも細長いパンを使用しており、縦に切り目を入れてソーセージを挟んでいた。


食パンでホットドッグだと!? 挟むというより、包むという表現がふさわしいかもしれない。メニュー写真から想像すると、つまようじで止めているのではないだろうか。これははたして、私のドッグ欲を満たしてくれるのか?



・オープンサンドじゃないのか?

実物を目の前にしても、「ホットドッグはドッグパン」という固定観念を頭から拭い去れない。しばらく凝視したけど、私の頭は「オープンサンド」と認識してしまう。


よく考えたら、ドッグパンでなければいけない理由はないはずである。そりゃ、細長いパンの方がソーセージを挟みやすいのはたしかだけど、ドッグパンは絶対ではないはず。パンとパンとのその間に、ソーセージがあればいいのかもしれないな。


それにしてもキレイに2つ折りになっているな。つまようじを刺して形を維持しているんじゃないのか? 裏側を見ると……、何もない! 具材を挟んで、軽く圧力をかけて焼いているんだな。食パンと侮ったけど、意外と手間がかかっている。



・近視眼的な「ホットドッグ観」の気づき

フカフカのドッグパンの奥に、弾けるようなソーセージの歯ざわり。それこそがホットドッグの醍醐味。「フカ → パキ(ジュワ)」というのがホットドッグにおけるお決まり展開のはず。はたして、食パンドッグはどんな物語を私に提供してくれるのか?


口に入れると、「サク → パキ(ジュワ)」だった! つまり、焼きたての食パンの歯ざわりがあり、その先にソーセージの弾ける食感が待っていたのだ。ドッグパンよりも生地が薄い分、ソーセージをダイレクトに味わえる。ドッグパンに執着するあまり、食パンの起用に警戒感を持っていたけど、これも悪くない。むしろ、家で試してみようとさえ思えた。

こうして、自らの近視眼的なホットドッグ観に気づき、その考えを改めるべきだと反省した次第だ。ということで、ジョナサンのホットドッグもアリだぞ。スープ・ドリンクバー付きもうれしい。ドッグ好きにオススメの一品である。


・今回訪問した店舗の情報

店名 ジョナサン 新宿西口大ガード店
住所 東京都新宿区西新宿7丁目1-1 新宿カレイドビル3F
時間 7:00~翌5:00

参考リンク:ジョナサン
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24