麻辣! 麻辣! 麻辣!! シビ辛ブームという名にふさわしく毎週、何かしら麻辣なお菓子やカップ麺が発売される今日このごろ。本格的なものから流行に乗っただけの “ビジネス麻辣” まで玉石混交だ。

マーラーリスト沢井としては、そのなかから「美味しい!」と感じたものを紹介しているのだが、先日食べたスナック菓子が完全に人民の味だったので報告したい。『暴君ハバネロハバ麺・汁なし担々麺味』である。

・『暴君ハバネロハバ麺・汁なし担々麺味』がマジ中国

2019年6月から販売されている東ハト『暴君ハバネロハバ麺・汁なし担々麺味』。パッケージを見ると、“麻(マー)” を表すシビレ度は「6」、“辣(ラー)” こと辛さも定番ハバネロを越える「6」であるという。そんなにヤバイ味なのか?

見た目はコーン系のスナックだ。期待してひと口食べた途端……麻(マー)や辣(ラー)をどうこう言う前に、魂が中国に飛んで行ってしまった!

ああ、どこか懐かしい味! ガタゴトと中国の田舎を走る列車の光景が目に浮かぶ。相席になったオバちゃんから、「日本人? 初めて見たよ! 一緒に食べるかい?」と渡された “人民的おやつ” の味にソックリなのだ。それは……

・担々麺というより……

「麻辣牛肉干(マーラーニュウロウガン)」!! 中華なスパイスがきいた味付け干し肉のことだ。中国版ジャーキーとも呼ばれる。

食べれば食べるほどスパイシー系牛肉干。麻辣はそこまで強くはなかったが、そのバランス、そしてウマ味との融合に、牛肉干を感じたのだった。牛肉要素、ナシなのに。

麻辣度なら、UHA味覚糖の『麻ピー(マーピー)』の方が強い。だが中国を感じる、という点なら『暴君ハバネロハバ麺・汁なし担々麺味』だって引けを……いや、牛肉干を知っている人にとっては、むしろ超えたかもしれない。目を閉じれば、マジで中国。オバちゃんのカバンから出てきたシナシナの牛肉干が目に浮かぶのだった。

【マーラーリストデータ】

『暴君ハバネロハバ麺・汁なし担々麺味』
麻辣度:★★★☆☆
中国度:★★★★★
特徴:牛肉干に味が似ている。きっとウマ味のせい。

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.