「裏メニュー」とは、なんと心が震える言葉だろうか。メニューには載っていない特別なメニュー。食べられるだけで特別感が得られそう。いつだって、秘められしものに魅力を感じてしまうのは人間の性(さが)と言えるだろう。
そんな魅惑の裏メニューが味わえるお店が、横浜中華街にあるという。中華料理屋さんで提供されているその裏メニューは中華料理ではなく、カツカレーらしい。本業ジャンルじゃないのがいかにも裏っぽい! さっそく食べに行ってみた。
・一見さんでもOK
横浜中華街にある中華料理屋「鳳林」で、噂の裏メニュー・カツカレーが食べられるという。
見た目は完全に中華料理屋さん。果たして本当にこのお店でカツカレーが食べられるのだろうか? 店内に入ってすぐにカツカレーがあるかを聞いてみると、メニューには載っていないが確かに提供しているという。しかも、一見さんでも注文OKだそう。やった〜!
カツカレーには小・中・大と3サイズあり、価格は全サイズ共通で950円。小で丼茶碗2杯分(1合程度)、中で1.5合ちょい、大だと2合ちょいあるそう。まさかのデカ盛り。中・大サイズは万一残してしまった場合、罰金があるという。大人しく小を注文すると、すぐにカツカレーが到着。小でもデカイ!
見た目は家で食べるカレー、といった感じだが、果たしてそのお味はどうなのか……いざ、一口。
おお〜っ、家庭的なカレーと思いきや、味に奥行きがある。辛味はしっかりと感じるけど、普通のカレーの辛さとはどこか違う。しかもカツが柔らかくて美味しい!
しかし、このカレーの不思議な旨味はいったい何だ……? どことなく中華を感じるような風味。しっかりとした味なのに複雑で、量があるのに飽きが来ない。むしろご飯が足りなく思えてくるぐらいだ。最高。
ちなみに、サラダとデザートがセットになっているので、辛いものが苦手な方でも舌を休憩させながら食べられるかも。
夢中になって完食し、このカツカレーの独特な美味しさの秘密を店員さんに聞いてみた。なんと、カレーにはお店特製のガラスープが使われているそうだ。中華っぽさの理由はこれか! コショウをたっぷりと入れているのもこだわりなんだとか。ごちそうさまでした。
・表メニューも美味しい
初訪問でいきなり裏メニューを食べてしまったが、表メニューももちろん美味しかった。カツカレーだけでなく、オススメメニューの1つ・アサリそばも絶品だった。
知る人ぞ知る裏メニューが美味しいお店は、表メニューも当然美味しいということか。今度行くときは裏をいくか表をいくか、確実に悩んでしまうだろう。
・今回訪問した店舗の情報
店名 鳳林(ほうりん)
住所 神奈川県横浜市中区山下町187
営業時間 11:00~21:00 (料理L.O. 20:30 ドリンクL.O. 20:30)
定休日 水曜日
Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.
▼お店がある並びには横浜中華街の名所の一つ「関帝廟」がある。
▼平日のお昼・梅雨どきにもかかわらず、活気がある中華街。