たまには大自然に囲まれた露天風呂で、日々の疲れを癒したい。どこかに日帰りでイイ温泉ないかなぁ~とググってみたところ……「強烈すぎる打たせ湯」が名物だという山口県下関市の『一の俣温泉グランドホテル』がヒットした。

打たせ湯とは、高い位置からチョボチョボと湯が出て、体に当てるとコリがほぐれたりするアレのこと。強烈 “すぎる” のが気になるが、私は普段からマッサージを「強さMAX」で受けるタイプだ。きっと気持ちいいだろうと思い、癒されに行ったら死にかけたので報告したい。

・西日本一の「美人の湯」

古くから「関門の奥座敷」として親しまれている『一の俣温泉グランドホテル』。山々に囲まれたとても静かな場所だ。JR小月(おづき)駅からは、無料シャトルバスが1日2本運行している。

日帰り入浴の料金は、大人1100円で小学生550円。幼児(3歳以上)は450円って感じ。詳しい情報は公式サイトをご覧いただくとして、さっそく「お湯処 ふる里」へGO。入口横に “西日本一の美人の湯” なる看板もあり、期待値はグングンと高まる。

さあ、ダッシュで全裸になって浴場へ。内湯はとろとろのアルカリ性単純温泉で、柔らかさは化粧水レベルと評判。実際に入ってみたところ、オッサンでもツルツルたまご肌になって衝撃……! いやマジで卵です。さすが『にっぽんの温泉100選』に選ばれた美人の湯である。

・打たせ湯ハンパねぇ

そして露天エリアに出ると……明らかにパワフルなオーラを放つ2本の “極太パイプ” が目に飛び込んできた。あれがウワサの「打たせ湯発射装置」とでも呼ぶべきものなのだろうか。

近づいてみると「ここは処刑台ですか?」と思ってしまうほどの迫力。大丈夫か、本当に大丈夫なのか?

発射装置の下に「押すボタン」を発見。なるほどなるほど、これを押せば湯が出るのか。よし、ボタンを押して「湯の落下地点」を確認しよう。と思ったら……

いや死ぬ死ぬ死ぬ


ほとんど交通事故じゃねえか。初速がスゲー。いきなりMAXの湯量が発射されるとは……。ただ、慣れたら気持ちいいのかもしれないし、もう1度トライしてみよう。ボタンをプッシュ。

ダメだ殺す気ですわ


たぶんですけど、慣れるのは無理です。一般的な打たせ湯が「チョボチョボ」だとしたら、こっちは「ダダダダダ!」という勢い。北斗百裂拳を食らって「俺はもう死んでいる」という状況なのか、水圧が激しすぎて、頭から跳ね返った湯が「天使の輪っか」を形成している……。

なお、男湯・女湯ともに同じ構造なので、老若男女問わず “打たれる” ことは可能だが……その際は、ボタンを押す前に「湯の発射口」を確認して、良き部分(肩など)で打たれることをオススメするぞ。下関に来る機会があれば「美人の湯」と「打たせ湯」のギャップをぜひ楽しんでみてほしい。

・今回ご紹介した施設の詳細データ

名称 一の俣温泉グランドホテル
住所 山口県下関市豊田町一の俣湯の原15
時間 日帰り入浴は、8:00~21:00(最終受付20:00)
休日 年中無休

取材協力:一の俣温泉グランドホテル
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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▼強烈でした

▼おそるべし「打たせ湯」

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