最近ではタピオカほど話題にならなくなったものの、店舗前の行列自体はいつ見ても混んでいる印象の、チーズタルトのPABLO(パブロ)。2019年8月1日から、手のひらサイズのパブロミニに新メニューが登場した。

数量限定の、「つぶつぶパッションフルーツ」だ。値段は公式サイトでは税抜き278円となっているが、筆者が行った店舗では税込み250円だった。きっと店舗によって変わるのだろう。食べてみたところ、めちゃくちゃジレンマを感じる仕上がりとなっていたぞ!

・パッションフルーツ

こちら、名前の通りパッションフルーツ味のタルトだが、公式サイトによると中に入っているのはヨーグルトクリームだそう。パッションフルーツは上の部分オンリー。外見に大学芋みを感じるのはきっと筆者だけではないはず。



食べて見ると……なるほど味の面では中々の仕上がりである。そこそこ濃厚で、甘さが強めなパッションフルーツのソースと、中のあっさりしたヨーグルト、そして両者の方向性の違う酸味がいい感じに絡みあう。

これは誰が食べても文句なしにウマい味だ。パッションフルーツとタルト生地とヨーグルトクリームを憎んでいないかぎりは、多分誰が食べてもウマい。そういう安定したスイーツ感。

・種のタフネス

ただし……食感の面では……特に噛み応えというか、歯ざわりというか、その辺ではちょっと気になるポイントがあった。それは種である。公式サイトでは「プチプチっとした食感」とされている種。

もしかしたら個体差なのかもしれないが、筆者の食べたヤツの種は、「プチプチっ」などというかわいらしいものではなかった。圧倒的防御力を有し、奥歯に抗うタフネスを有していた。ガッチガチである



多少やわらかくなったところで、種の存在はちょっと邪魔な気がする。種いらなくね? とも思ったものだ。しかし冷静になってみると、それはそれでいかがなものかとも思うのだ。だってこれ、種が無かったらパッションフルーツ感ゼロじゃん。

外見のパッションフルーツみを維持するために、種は重要な要素……。しかし、硬い種は食感的に邪魔である。とはいえ、見た目がそれっぽくなければ売れないのもまたこの手のスイーツ。

特にパブロはインスタ映え的なものを強く意識しているだろう。


https://instagram.com/p/B0iPucAAmTe/


種の処遇について、商品開発の段階で外見と食感のどちらを優先するか激しい葛藤(かっとう)があった……のかはわからない。しかし少なくとも食べた筆者の中では勝手に葛藤させていただいた。この種がタピオカとかだったらもっといい感じだったんじゃないかなって。コストぶち上がりそうだけど。

参考リンク:パブロ、Instagram @pablo_cheese_tart
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.