先日、スーパーで買い物をしていると、あるお掃除用品を見つけた。「COCO MAGIC Scrub Paper(ココマジック スクラブペーパー)」だ。

じろじろ商品解説を読むと、「これ一枚でキッチンやリビング、お風呂場も掃除できる!」とある。日本テレビ『ヒルナンデス』などで紹介されて話題になった万能お掃除ペーパーということなので、「ふーん……そこまでいうなら……」と手に取った。

なんとなく雰囲気で購入したスクラブペーパーだったが、実際に掃除してみると意外に使い勝手がよかったので、読者にご紹介したい。


・薄い紙タワシのように水に濡らしてゴシゴシ使える

スクラブペーパーの使い方は簡単だ。ピリッと1枚破って、水に濡らして、気になる汚れにゴシゴシするだけ。掃除用洗剤をつけて使ってもOK。とにかくウリは「これ1枚で家中が磨ける」ということ。

私用で実家に帰省する機会があったので、筆者はスクラブペーパーの性能を実家で試してみることにした。まずは調理直後の油で汚れきったフライパン。

水に濡らしてゴシゴシ洗ってみる。……うん、まるで薄い紙タワシのようだ。

ホームページによると、「一見紙のように見えるが、実はポリプロピレンの極細繊維で出来ている」らしい。そのためか、途中で破れることはなかった。少なくとも筆者が使用したときは。


洗剤をつけて洗ってみたら、かなり泡立つ。普通の台所スポンジとそん色ない。クシャクシャにして使えるので、スポンジより力がダイレクトに伝わる。

水に流して火にかけると、きれいになった「使い古したフライパン」が姿を現した。こりゃ台所に1ロールあってもいいかも。


・割りばしに巻きつけると狭い場所の掃除も可能

ちなみに筆者の実家は築50年以上の木造住宅。身を切る思いでストレートに言えば、めちゃ汚い。50年分の無視してきた汚れが我が家にある。せっかく万能お掃除ペーパーを手に入れたので、これを機会に掃除してみたい。

茶色く汚れた台所のタイルにスクラブペーパーを使えば……

38年分くらいの汚れが落ちた。

どうして茶色く汚れたのかまったく分からないコンセントも……

「築25年の木造アパートのコンセントです」くらいによみがえる。

スクラブペーパーを割りばしに巻きつけて、輪ゴムで留めると、狭い場所の掃除も簡単だ。

筆者の掃除ぶりを眺めていた母親が「それ、松居棒と違うん?」と言い放ったが、無視したったぜ。うわ汚ねえ。


・自動車のホーイルも磨ける万能お掃除ペーパー

スクラブペーパーは水アカにも強い。

使い心地としては「すっごい柔らかいやすりで汚れを削り取っている」という感じ。

使っていると「シャアシャア」という音がするので、ポリプロピレンさんが頑張っているのだろう。すっかり輝きを失った風呂場の蛇口もピカッと光を取り戻した。


マジですげえのは、スクラブペーパーは自動車のホイールにも使えること。実家に車はないので、代わりに自転車を磨いてみた。

真っ黒に汚れたホイールが見事に光を放つ。

ステンレス製のフレームもガンガン磨ける。

とにかく使い方を読んで掃除してみた感じ、「汚れを削り取っても大丈夫な場所」ならだいたい磨けそうだ。反対にワックスがけしたフローリングや家電製品の液晶画面、水がしみこむ場所など、デリケートな部分には不向きっぽい。このあたりはしっかり使い方を読んで使用したい。

スクラブペーパーの値段は、筆者が購入したスーパーで税込1069円。60枚ロールなので、1枚当たり約18円だ。1枚1枚が頑丈なので、滅多なことじゃ破けない。たしかにとても経済的な万能お掃除ペーパーだ。

掃除が終わったら可燃ごみとしてポイっと捨てられる。スクラブペーパーは「ピリッ、ピカッ、ポイッ」と使えるので、長梅雨が明けて掃除に燃える人は購入してみてもいいかも。

参考リンク:COCO MAGIC Scrub Paper
Report:いのうえゆきひろ
Photo:RocketNews24.