うなぎって美味しいよねー。丸っと、ひと飲みにしたいくらい美味しい。とは言え、うなぎの頭はバリボリ骨ばっていて、さほど好んで食べるものではないように思う。そもそも、途中で捨てられることも多いようだ。

さて、そんなこともあってか、うなぎの頭を使って “しょう油” が作られたとのこと。愛知県にある水産加工会社と老舗醸造メーカーなどの取り組みにより、完成したようだ。記者もさっそく購入してみたぞ。

・破棄予定だったうなぎの頭を使って商品化

そのしょう油は、うなぎ魚醤『鰻能 ばんのう(税込540円)』という。上記したように、愛知県で生まれたものだ。愛知と言えば、うなぎのメッカであることは周知の事実。

そうであるが故か、商品化する途中でいらないものとみなされた、うなぎの頭が大量に破棄されていたようだ。そのことを危惧し、何かしら再利用しようということで誕生したのが『鰻能』という訳だ。

一体全体、どのような味がするのだろう。うなぎそのものの味は比較的淡白であるが、しょう油もあっさりしているのだろうか。実際に食べて、確かめてみるしかない。


・クセがなく食べやすい

まず『鰻能』を皿に移したところ、透き通った薄い茶色であることがわかる。スーパーなどでよく売っている、タイの調味料である魚醤(ナンプラー)と比較しても、色は薄目だ。卵かけご飯に利用しても美味しい、と説明書きにあったのでその通りにしてみた。

白米を入れ、卵をドボン。鰻能をじょばーッとかけて、混ぜてカッカッカッとかき込む。うむ……これは、美味しいね!! 塩気は少し強めだがよくあるナンプラーに風味は似ており、そちらよりさらに後味がサッパリした感じだ。米にもよく合う。

日本のしょう油よりスッキリしていて、クセはない。何にでも合いそうだ。レモン果汁や唐辛子と混ぜてサラダなどにもかけてみたが、そちらも美味しかったぞ。

調味料としてドバドバ使うよりも、何かにそっと振りかけるなどして使いたい感じだ。まさか、うなぎの頭に、こんな使い道があろうとは。食材に捨てるところはないなと、改めて感じた次第である。

うなぎ好きはチェック不可避であるし、そうでなくとも一度試してみる価値は大あり。ちょっとした手土産にも良さそうだ。食卓にひとつ、うなぎ魚醤『鰻能 ばんのう』を置いてみてはいかが? 

参考リンク:大つや『魚醤3本セット新発売!』、まるっとみかわうなぎ魚醤『鰻能(ばんのう)』
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼うなぎの頭からできている『鰻能(ばんのう)』

▼塩気は効いているがサッパリ目で美味しい。卵かけご飯に合います