デリバリーピザ業界の割引き合戦が始まったのはいつの頃からだろう? おそらく、「CONA」に代表される1枚500円のピザ店が登場してからだと思われるが、ここ数年は「店頭で買えばもう1枚無料」などがもはや当たり前となった。

元々がそれなりに高価なデリバリーピザなのでユーザーとしては嬉しい限りだが、大きく経済的に考えると割引き合戦が必ずしもイイことだとは思えない。だがしかし、この仁義なき割引き戦争はまだしばらく続きそうな気配だ。というのも、ピザハットが『10人に1人全額タダキャンペーン』を開始するからである。

・終わらない値引き合戦

ドミノピザ・ピザーラ・ピザハットの3社が熾烈な割引き戦争を繰り広げるデリバリーピザ業界。持ち帰りならもう1枚無料は当たり前、デリバリーで1枚が半額になるキャンペーンも少なくない。

中には「持ち帰り限定Mサイズが600円」なんてものまであったから、ある意味でデリバリーピザ業界の割引き合戦は来るところまで来ているのだろう。まさに「終わりなきデリバリーピザ戦争」である。

・ピザハットの「10人に1人タダ」

そんな中、3強の一角「ピザハット」が2019年の夏キャンペーンとして、 店頭でスピードくじを引くと10人に1人の確率で全額タダになる『ごっチャンス ピザハットくじ』の開催を発表した。“店頭でスピードくじを引くと” でお分かりのように、このキャンペーンは持ち帰り限定のイベントである。

ちなみに、実施期間は7月20日から8月4日までで、全額タダになるのは税込10 万円までとのことだ。

10人に1人と聞くと、そこはかとなく “PayPayっぽさ” を感じずにはいられないが、当たった人は思わずガッツポーズを決めたくなるほどのお得感があるハズ。“タダ” が持つ魔力はハンパではない。

さらにピザハットは抽選で10名に1万円分のお食事券があたるTwitterキャンペーンや、7月20日限定で「こだわり4種チーズのズーチー4」が55%OFFになるなど、二の矢、三の矢を立て続けに放っている。こうして見ると、少なくともピザハットは割引き戦争から一歩も引く気はないようだ。

なお、ドミノピザとピザーラも夏の新作発表と合わせて割引きキャンペーンを発表しているから、ピザ大好きっ子たちはニーズに合わせてピザ店を選んでもいいだろう。仁義なき割引き戦争で生き残るのは、果たしてどのピザ店になるのだろうか?

参考リンク:ピザハット
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼持ち帰り限定とはいえ、Mサイズが1枚600円とはヤバい。