皆様、お待たせしました──。SNSの隆盛に伴い、なにかと「映える」食べ物やスポットがもてはやされる現代日本。今回は関西在住の筆者が取っておきの「映えスポット」をご紹介します。今回のは、とっておきです。

湖国・滋賀県の北西部に位置する「マキノ高原のメタセコイア並木」。高原を2.4kmにわたり貫く並木道は、思わず息を飲む美しさ! みんな、カメラを忘れずに付いてこいよ!

・噂のスポット

冬季には多くのスキー客で賑わう滋賀県高島市に、その場所はある。

湖北バイパスからマキノ高原スキー場へのアクセスルートとなっている県道287号線。道の両端に植えられたメタセコイアが一直線に連なる景観が評判を呼び、いまやスキー場をしのぐ観光スポットとなっている。それこそが「マキノ高原のメタセコイア並木」だ。

四季折々の顔を見せるメタセコイア並木だが、今回は深緑も鮮やかな初夏の風景をお届けしたい。

・風になれ

京都からバイクを走らせること2時間、マキノ高原へとやって来た。現地に到着すると、たっぷりと葉を付けたメタセコイアの木々が「ここですよ」と手招きしているではないか。とりあえず吸い込まれてみることにしよう。


う、美しい……!

 

メタセコイアの葉が太陽の光を浴びてキラキラと輝き、道路にはわずかな木漏れ日が落ちる。ここは天国へと通じる道だろうか。そう疑ってしまうほど幻想的なシーンが、ひたすら続く。

風をまといながら一本道を駆け抜ける爽快感は、筆舌に尽くし難い。まるで自分自身が高原に吹く風になったかのようだ。ドライブの場合は、ぜひ窓を開けて風を感じながら走り抜けて欲しい。

二対の並木の内側が車道、外側が遊歩道となっている。

・お茶と、お菓子と、ときどき並木

沿道には「マキノピックランド」という農業公園があり、並木道を訪れる人たちの憩いの場となっている。季節のフルーツ狩りを楽しむことができ、レストラン、カフェ、土産物屋、地野菜の直売所などもある。

駐車場(無料)は施設利用の有無にかかわらず開放されているので、先ほどの遊歩道を散策する場合などはここに車を停めるといいだろう。

この日は少し暑かったので、4月にオープンしたばかりの「並木カフェ メタセコイア」で涼を取ることにした。

まずは、いちごオレ(550円)で喉を潤す。マキノ産の苺を100パーセント使用しているらしい。地の物が使われていると美味しく感じてしまうのは筆者だけだろうか。並木道を歩き回った後だけに格別だぜ。

スイーツはショートケーキ(800円)とシフォンケーキ(700円)を注文した。え、食べすぎだって?

特に美味しかったのはショートケーキ! サクランボの酸味とチョコの甘みが口の中に広がり、とっても爽やかな美味しさ。ケーキ類に使われるフルーツは季節によって変わるとのことで、つまり今はサクランボが旬ということなのだな。

窓際の席からはメタセコイア並木がバッチリ。景色を楽しみながら、贅沢なティータイムを過ごすことができた。

レストランでは、しか肉コロッケ(200円)が販売されていたので購入してみることに。

(コロッケにしちゃ鹿肉の味なんて分からないでしょ)と心の中でつぶやきながら食べてみたが、想像以上にジビエ特有のワイルドな味がして驚いた。変り種が好きな人は、お試しあれ。

・チョコっと良い土産

土産でも買って、そろそろ帰るとしよう。物販コーナーに入ると否応なく目に飛び込んでくるのが、セコイヤチョコレートならぬ「メタセコイヤチョコレート(540円)」

ただのダジャレと思うなかれ。実はこの「メタセコイヤチョコレート」の売上の一部は、寄付金として並木道の保全に役立てられているのだ。

つまりチョコを買うことで、あの美しい景観の保全にチョコっと貢献できちゃうというわけ。メタセコイア並木を訪れた際には、ぜひ購入してくれよな。

・平日がオススメ

いかがだっただろうか。圧倒的なビジュアルを誇る「マキノ高原のメタセコイア並木」。ドライブやツーリングの目的地に、ぜひ訪れてみてほしい。きっとスマホの写真フォルダが潤うことだろう。

ちなみに筆者の経験則から言わせてもらうと、圧倒的に平日がオススメだ。かなり人気の高い観光スポットなので、休日は多くの車が押し寄せて大渋滞になる。

筆者は以前、プライベートで日曜に遊びに来たことがある。そのときは並木道が端から端までドン詰まりで、「風をまとって駆け抜ける」どころの騒ぎではなかった。というわけで訪れるなら平日がオススメ。もちろん、お天気が良いってのもマストだぞ。

参照元:びわ湖高島観光ガイド「メタセコイア並木」、マキノピックランド
Report:グレート室町
Photo:RocketNews24.

▼マジで絶景!

▼外側から見る並木も美しい。等間隔に植えられていることがよく分かる

▼開放的な雰囲気のマキノピックランド。フルーツ狩りやグラウンドゴルフなどが楽しめる

▼カフェの外観はこんな感じ

▼チョコ以外にも色々お土産あり

▼切り株が詰め放題で200円。おトク……なのか?

▼ツーリングの目的地に、ぜひ!

日本、〒520-1834 滋賀県高島市マキノ町寺久保835−1