ねむ~い! 一気に冬になった感がある今日この頃。秋がすっ飛ばされたような気候変化だったが、紅葉ってどうなってるんだろう

そんな疑問を抱いていたら、ちょうど海外ネットで、ある紅葉スポットが話題になっていた。「見事な金色の葉の道」というコメントと共に投稿された画像は、まさしく一面が金色に染まった並木道。? これ東京なのー!? ちょっと行ってみよう。

・立川にそんな場所が

その画像を投稿しているのは英語圏向けに日本の文化や景色などをシェアする「Japan Moments」のFacebookページで、コメントによると立川にある国営昭和記念公園の道らしい。ホンマ海外ニキ・ネキは日本のことをよう知っとる。

一方、立川にはライブと派遣バイトくらいでしか行ったことがない私(中澤)。特に、若い頃の携帯かなんかを組み立てた派遣バイトの印象が強烈で、今でも立川に来ると、深夜にバスに詰められてどこだか分からない工場に向かう時の暗い気持ちを思い出す

本当にこの街に海外ネットで話題の絶景があるのだろうか。北口の雑多な駅前を抜けてモノレール沿いに進むと空がパッと開けて圧迫感がなくなる。そしてすぐに国営昭和記念公園の「あけぼの口」が見えた。なんか急にほのぼのとした雰囲気が流れ出した気がする。

・圧倒的な

様子見を含めてメインっぽい入り口である立川口まで外周を歩いてみて立川口から入ることにした。あけぼの口の最寄りの入り口のはずだが徒歩約15分。広い。と思いきや……


立川口の入口に立っていた地図看板ではまだ端も端であった。広ォォォオオオ


公園は立川の隣駅である西立川すら越えて西に広がっていて、さらに西立川からは北を通る西武拝島線に向かってビヨーンと伸びている。入ってみたところ……


ひっっっっっろ!!


広場がずっと奥まで続いている様子はまるで巨人の通り道。遠すぎて奥に何があるか見えない。あの奥が公園の端なのだろうか? そこで行ってみると……

入口があった


なんとまだ入園すらしていなかった。ちなみに、入園料(15才以上)は450円、2日券は500円、年間パスポートは4500円。年間パスポートが破格すぎる。

・広さ

なんでも、この公園は、旧米軍立川基地跡地の一角を利用し整備されたものなのだそうな。広さは54万坪で東京ドーム約39個分なのだとか。ひっっっろォォォオオオ!!!


なお、支払いはPASMO、SUICAも利用可能。入園ゲートでこのシステムは極めて便利だと思った。

「ピッ!」と通ってみるといきなり海外ネットで話題になっていた並木通りがお出迎え。地面の葉が掃除されていたため金色の道というほどではないが、葉は綺麗に紅葉しており金色のゲートが奥まで続いている

・みどころMAP

なんでも、11月3日から11月26日までの間は夜間にライトアップもしているらしい。点灯が16時30分で消灯20時30分なのだとか。入口に置かれていたパンフレットに書いてあった。

そして、同じ場所にあった週刊の「みどころMAP(2023年11月9日)」によると、紅葉は、この並木道と「日本庭園」が色づき途中で「かたらいのイチョウ並木」が色づき始めなのだという。

広いだけに園側でこういうの発行してくれるのは助かる。せっかくなのでさらに奥に進んでみることにした。

・かたらいイチョウ並木

地図で言うと、入口から「ふれあい広場」と「水鳥の池」を越えた西側奥にある「かたらいのイチョウ並木」。道すがらも紅葉が綺麗な個所がいくつかある反面、緑の葉もかなり残っている。どうやら冒頭で気になっていた紅葉具合は今まさに進行しているタイミングのようだ。


で、かたらいのイチョウ並木はまだ緑の方が強い感じ。しかしながら、空を覆うくらいのイチョウのトンネルは紅葉の美しさが容易に想像できる。


その証拠に、色づき始めでも写真を撮っている人が多かった。並木道の最後には白い椅子が置かれたフォトスポットもあって映えそう。


・森の中にヤバイ場所が

日本庭園はそこからさらに北東の奥。もはや公園の散歩というより山登りみたいな気分になりつつも北上していくと……


普通に道に迷った。

いくら何でも広すぎるだろ! 日本庭園どころか森の中から東南アジアの遺跡みたいなのが姿を現した。どうやら、これは「太陽のピラミッド」という名前のようだ。いや、ピラミッドて


しかも、ちゃんと登れるサイズ。遺跡っぽさにガチ感がある。公園に何作っとんじゃ。キレそうになったので登ってみたところ……



ピラミッドの頂上から紅葉を見下ろすという神秘体験をすることができた。これはこれで日本でしかありえない光景な気がする。

トリップ感すら感じるこの場所は「こどもの森」というようだ。大人でも冒険心が煽られる場所と言えるだろう。それゆえに、日本庭園に着いた時は現世に戻って来た感じがした

・今週末、来週末くらいがベストか?

日本庭園は紅葉の赤と黄の色合いも計算されているように色づいていた。非常に整っている。見頃にはさぞカラフルになることだろう。

こんな公園が近所にあるとは立川市民が羨ましい。帰る頃には立川に住みたくなっていた。立川最高! なお、帰りは西立川口ゲートから帰ったのだが、ゲートの目の前に駅があって道が直結しているので、遠くから来る場合は便利だ。

というわけで、私の立川のイメージを180度変えた国営昭和記念公園。紅葉具合は「これから」なので、今週末、来週末辺りは紅葉狩りにちょうど良いかもしれない。

ちなみに、天気予報(tenki.jp)によると、今のところ11月18日(土)、19日(日)の立川市の天気は晴れ。今年は一瞬で過ぎ去ってしまった小さい秋を見つけよう。

参考リンク:Facebook「Japan Moments」tenki.jp
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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