ドイツといえばビール、ソーセージ、ポテトのイメージが大きいが、実はパン大国でもある。なんと “世界でいちばんパンの種類が多い国はドイツ” という噂もある。それゆえ街にもパン屋が溢れているのだが……チェーン店なのに劇的にウマいパン屋さんがあるとの情報を聞きつけたので、さっそく行ってみることにした。
店の名前は、ル・クロバッグ(Le Crobag)。ドイツ全国の主要駅内にあり、他のチェーン店と比べてちょっとお高めな値段設定。そのせいか、どこか上品な雰囲気が漂っている。そんなル・クロバッグで人気の2種を買ってみた〜!
まずはフィセル・セラーノ。細めのバゲットに生ハムがたっぷり挟んであるという、なんとも贅沢な一品。価格は3.79€(約465円)。生ハム入りなので高いのか安いのかわからないが、さっそく食べてみると……
……柔らかい‼︎
見た目のイメージとは裏腹に、バゲットがサクッと噛み切れる柔らかさ。そして塩味の効いた生ハムとほんのり甘いバターが絡み合い……んんんっ、これは美味しい! パンと生ハムとバターが口の中で絶妙なハーモニーを奏でており、かなりハイレベルな一品であることがわかる。人気があるのも納得だ。
お次は菓子パンの「マルツィパンクロワッサン」。価格は1.79€(約220円)。マルツィパンとはマジパンのこと。マジパンと言えば、日本ではケーキの上のデコレーション……などを思い浮かべるのだが、ドイツでは普通にクロワッサンの中身になっている。
厳密に言えば、ドイツにおけるマジパンとは、砂糖とアーモンドを練って固めのペースト状にした、飴のような食感のお菓子のことだそう。はたして、一体どんな味なのか!?
さっそく食べてみると……
ん、甘い!
ほんのりアーモンド味で砂糖のザラッとした食感が残っているジャムのような感覚。これがまた優しい甘さのクロワッサンとよく合うこと! ヒャーッ、うまい、うまい! 劇的にウマイ〜ッ! あっという間にぺろりと平らげてしまった。なるほど、値段が少々高めの設定なのもうなずける。
店頭に並べられたサンドイッチはどれもボリューム満点! ハムやチーズ、野菜がたっぷりでどれもそそられるゥ〜‼︎ なお、フィセルには他にサラミやチーズ、ルッコラ入りのものもあった。それ、絶対うまいやつ!
もしもこの店が日本にあったら、絶対に通い詰めることだろう。絶対リピッ……! とにもかくにも、ドイツに行くことがあったら、ぜひとも食べてみて欲しい。そしてル・クロバッグの日本進出を強く強く熱望したい!
参考リンク:LE CROBAG(ドイツ語)
Report:千絵ノムラ
Photo:RocketNews24.
▼生ハムがたっぷりのバゲットは日本ではなかなかお目にかかれない。
▼クロワッサンをはじめ甘い菓子パンも品揃え抜群!
▼ドイツのパンと言えばプレッツェル! 人が腕を組んでいる形なんだとか。