全国に無数に存在する『スターバックスコーヒー』のなかに、独特な建築様式を有するものがいくつかあるのは皆さんご存知だろう。「リージョナル ランドマーク ストア」と呼ばれる店舗のことだ。

そのなかでも、埼玉県川越市の店舗は敷地内に日本庭園を有し、和風な外観で現地の景観に最高に溶け込んでいるらしい。実際に行ってみたところ、とてもクールで居心地のいいオシャレ空間になっていたぞ!

・小江戸川越

ちなみに、「リージョナル ランドマーク ストア」が建てられる場所というのは、その様式である理由が何かしら存在する。スタバ公式HPでも本形態については以下のように述べられている。

「日本の各地域の象徴となる場所に建築デザインされ、地域の文化を世界に発信する店舗の総称です」

「川越鐘つき通り店」における地域の文化とは、ずばり「小江戸」だろう。埼玉県川越市は「歴史まちづくり法」で「歴史都市」に認定されており、市内の一部のエリアでは江戸時代っぽい景観が保護されている

今回紹介するスタバがあるのは、そんな川越市でも最も「小江戸」感が強いエリアのほぼど真ん中……それどころか「時の鐘」という川越のシンボル的な鐘楼(しょうろう)の数軒となりにあるのだ。



そんなところに、近代的な普通のスタバの店舗を建てるわけにはいかないだろう。しかしそこは「リージョナル ランドマーク ストア」である。ちゃんと店舗の外観からかなり控えめで、周囲の景観に溶け込みまくっている



周辺の蔵作りの建築物に合わせて瓦屋根で、フロントは木造な感じが全開だ。スタバでおなじみの緑のマーメイドも、布に茶色で印刷されて小江戸仕様に。正面に掲げられている「STARBUCKS」の看板も木みたいな感じ。



外から見るとなんだかこじんまりしていて、日本庭園を有するとは思えないサイズ感だ。しかし中に入るとめちゃくちゃ天井が高く、奥まで吹き抜けですごく広く感じる。

しかも突き当たりは全面ガラス張りになっていて開放感が半端無い。まさに匠の技による空間マジック。



・日本庭園

ガラス張りの壁の向こう側には、表からだと存在が疑わしかった日本庭園と、庭園を一望できる結構広めのテラス席が。ちなみに庭園は竹の柵で囲われていて、中に入るのはNGだ。



なるほどこれは風流である。なお、テラス以外にも、店内中ほどにガラスで区切られたそれっぽい中庭がある。こちらは屋根付きなので雨の日でも利用可能だ。



・川越観光で一休みするにはぴったり

店内の雰囲気は最高に落ち着いており、店周辺の江戸時代風な情緒ある雰囲気を抱いたまま一休みできる素敵空間となっていた。周辺にも小さいカフェなどはちらほらあるが、少し長居するには気が引けるというもの。

その点スタバならそこまで気にしなくてもいいだろう。場所としても先述の通り、何せ観光の目玉な「時の鐘」のすぐそばである。川越に訪れた際には、ちょっとした足休めに利用してみてはいかがだろう。

・今回訪れた店舗の詳細

店名 スターバックス川越鐘つき通り店
住所  埼玉県川越市幸町15-18
時間 8:00~20:00
休日 不定休

参照元:スターバックス
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.
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▼庭園のあるテラス側から店舗の建物内を見るとこんな感じ。


▼庭園全景はこう。

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川越のスタバ 庭園全景

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▼店舗毎にあるオリジナルレシピは「抹茶クリームフラペチーノ+エスプレッソショット」


▼日本アート。


▼溶け込みまくっていて通りからはもはや判別不能


▼人間は庭園には立ち入り禁止だが、猫たちは塀をつたって立ち入りまくっていた。


▼「何見てんだよヒューマン」という感じで立ち去ったと思ったら別の猫がいた。

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