普通だった。ごく普通のおにぎりだった。決してマズくはないが、特別に美味しい印象はなかった。もっと言うならば、コンビニのおにぎりの方が上かもしれない。少なくとも私はそう思った。

とはいえ、海苔が悪かったわけではない。むしろ海苔は文句なしに美味かった。その証拠に、試食した誰もが海苔を絶賛した。悪いのは、おにぎりとの相性……というか、おにぎりの塩加減が海苔と合っていなかっただけな気がする。

──いきなり結論を書いてしまったが、そういうことだ。「すきやばし次郎」の焼のりでおにぎりを作ったらどれだけ美味いのか確かめようとしたところ、「マズくないが超美味くもない普通のおにぎり。ただし、海苔だけ食ったらマジウマ」との結果になった。

早い話が、『すきやばし次郎』の焼のりでおにぎりを作るのは、あまりオススメしない。良い海苔なのだから、もし手に入れたら手巻き寿司などの王道的な使い方をするのがいいだろう。私なら絶対にそうする。


じゃあ最初からそうしておけばいいのに……!


──と思うかもしれないが、通販で「すきやばし次郎」の焼のりが買える(半切れ10枚入りで約2000円)と分かり、本日6月18日がおにぎりの日と知ったら、確かめたくなるのが人間というものではないか。

ちなみに、今回の「すきやばし次郎おにぎり」は、海苔の実力をたしかめるため、コンビニで買ったパックのレンチンご飯を使用。それを当編集部の佐藤に握ってもらい、5人で試食した。完全に海苔頼みの布陣である。

すると、私も含めた3人が「美味しいけど、普通のおにぎりとの違いは微妙かも」的な感想で、2人が「やっぱり違う」「海苔らしい風味がある」「上品な香ばしさがある」と回答。意見が割れたことを考えれば、おにぎりでも『すきやばし次郎』らしさは出ているのかもしれないが、少なくとも私には分からなかった。


・一番盛り上がったタイミング

私が唯一わかったのは、「今回の検証で一番盛り上がったのは、海苔が届いたタイミングだった」ということ。これは間違いない。実際、海苔が届いた時のテンションはこんな感じだった。


うぉおおおおおおおおお!



ダンボールにすきやばし次郎って書いてるぅぅぅうう!


しかも……



すきやばし次郎からの手紙もあるぅぅううう!



うぉおおおおおおおおお!


っていうか……



海苔の周りにめっちゃ緩衝材入ってるぅぅうう!


どんだけ厳重に運ぶねん!!


すげぇぇぇえええええ!


──という感じで、開封時は楽しかったのだが、実際におにぎりを食べる段階になると みんな「う〜ん」の連続。すきやばし次郎の海苔を使ったおにぎりにあるはずの “特別な何か” が分からなさすぎて、サイゼリヤの間違い探しをやっているときのような空気になってしまった。

唯一、編集部内で迷わずに「これは違うな」と言ったのは、おにぎりを握った佐藤だけであった

参考リンク:すきやばし次郎「オリジナル商品」、今日は何の日
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

▼握る様子はこんな感じ







▼「やっぱり違う。上品な香ばしさがある。握った俺には分かる」とのこと

▼それから、こちらがダンボールの中身。

▼海苔の周りに緩衝材が多かったのは、もしかしたら すし酢と一緒に買ったからかも

▼よく分からないが、海苔は文句なしにウマかった

▼海苔だけ食ったら全員が大絶賛。さすがです! すきやばし次郎の海苔!!

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]