日課のAmazonパトロール(Amazonで何か面白そうなモノがないか探す行為)を行っていたところ、ずいぶんとフザけた名前のお茶を発見。その名も『人生って苦い』。
チッ、お茶のくせに知ったようなこと言いやがって……。どうせたいしたことないんだろう? レビューをチェックすると、期待通りに苦くてマズいらしく、Amazonにて星4つと謎の高評価。ほう……いいだろう。見せて貰おうか、人生の苦さというものを!
・星4つという高評価
先に軽く述べたとおり、謎の高評価なこのお茶。記事執筆時で17件のレビューがついており、大半が「不味い」やら「苦い」とネガティブな感想を述べておきながらも平均の評価は星4。これはガチでかなり苦いのかもしれない。
しかし、この手のレビューがいつでも正しいとは限らないのもまた事実。実際に試してみたらそうでもなかった……というのはよくある話だ。そこで今回は編集部のメンバーに飲んでもらい、複数の視点からジャッジを下すことに。
・モチノキ茶
飲む前にとりあえず成分を確認してみると、そこには見慣れぬ言葉が……。
モチノキ茶
「モチノキ?」「モチノキって『モチモチの木』?」「あれはトチノキ」……モチノキ茶というよくわからないモノを前に、イマイチしまりのない反応を示す一同。
この通りモチノキ茶について知る者はいなかったのだが、これから苦いモノを飲まされることだけは全員知っている。その結果、「モチノキ茶」イコール「よくわからない苦いモノ」という認識が発生。不安そうな表情で「モチノキ……」「モチノキだって……」とオロオロし始める。
そうこうしているうちに、問題のお茶が完成。恐る恐る臭いを嗅いでみるものの……
そこまで変な臭いはしない。ちらほら「なんか薬っぽい」という意見は出たものの、臭いの時点で拒絶反応が出たりはしなかった。
・マジで苦い
ヤバい飲食物というのは、多くの場合その臭いの時点でヤバい。シュールストレミングも圧倒的に臭いし、筆者がかつてトライした「杜中(とちゅう)の青汁」もカメムシじみた臭いだった。
しかし今回、そう不快な臭いはしない。これはたいしたことないのでは……? いざ飲んでみると……
GO羽鳥「苦い!! 昔、病気した時に処方された「メチャ苦い薬」みたいなニガさ!!」
原田「最初の一口はそうでもなかったけど、苦味が舌にまとわりついてくる。チビチビ飲めるけど、先に進めば進むほど苦くてマズくなる。甘い和菓子とかと一緒でようやく飲めるレベル」
あひるねこ「ウマいか苦いかで言ったら、1000 対 0 で苦い。舌の苦味を感じる部分を全押しされてるような感じ。これで体に良くなかったらブチギレていい」
和才「苦い。舌先に砂鉄でも塗られたかのよう。このお茶を美味しく飲むには業務用の特大アイスクリームと一緒にいただくのがいい」
・即飲むべし
ということで、満場一致で苦いという感想が。筆者も飲んだのだが、確かに苦かった。とはいえ、全く飲めないというほどでもない感じ。少しずつであれば何とか飲める。
苦味の傾向としては、ビールのような苦味とは違って、まさに子供のころに泣きそうになった苦い薬を思い出させる苦さである。どの薬というのは特にない。それぞれ幼少の頃の記憶にある、最も不快だった薬の味をイメージしていただければいいだろう。
なお、Amazonの販売ページには「安全警告」として「煮出したら、すぐにお飲み下さい。 時間がたつと『濃い緑色』に変化します。」という表記がある。
残念ながら苦くて試す余裕はなかったのだが、時間の経過と共に色が濃くなり、苦味もどんどん増していくのはガチだ。そのため、淹れたらティーバックは即カップから取り出す方がいいと思われる。
我々はうっかりカップ内にティーバックを浸したまま飲んでいたのだが、その結果コップに残った最後の一口は半端ない苦さになっていた……! 最初の一口でも結構な苦さなのだが、コップの底の最後の一口に比べれば、ナッパとブロリーくらいの戦闘力の差がある。
唯一の救いはどことない薬っぽさによって「なんとなく健康によさそう」という感じが出まくっている点だろうか。ただし、本当に健康にいいのかはよくわからない。
ということで、Amazonにて中々の評価な『人生って苦い』だが、苦さに関しては評価の通りでなかなかのものだ。日ごろからニガいものを探求しているという奇特な方はぜひ試してみて欲しい!
参照元:Amazon『人生って苦い』
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.
▼苦さにテンションが上がったのか、イイ感じに見切れる二人