迷惑LINEアカウントとの先の戦いで、手痛い敗北を喫した私(佐藤)。「#おじさん文章ジェネレーター」でうっとうしい内容を対戦相手の「いずみちゃん」に連投したところ、早々とコピペであることを見抜かれて、逃亡を許す結果となった。

今回はその反省を踏まえて、間合いをしっかりととりつつ、連投を控えての戦術に切り替えた。その結果、3人目に戦いを挑んだ「麻衣ちゃん」に自撮り写真(?)を送らせることに成功したのである。そして……。

・なぜIDを送ってくるのか?

迷惑LINEアカウントは、一体何をするためにわざわざLINEの登録IDを送ってくるのか? それは、インチキマッチングサイトに誘導をかけるためである。マッチングサイトまで引き込めば、サイト利用料とか何とか難癖をつけて、金を請求する口実ができる。そこまで行くための入り口として、LINE IDを送りつけてくるのだ。


・実例「まなみ」という女

実例でその流れを紹介していこう。迷惑メールに記載にあったIDを検索すると、「まなみ」という名前の女性とおぼしきアカウントが見つかった。


他のIDと同様に、まなみに友達登録した瞬間にメッセージが来る。「今何してるんですかー?」と待ち構えていたように来るので、相当ビビる。隣で押すのを見てたんじゃないか? と思うくらいのスピードメッセージだ。


私はこれに、おじさん文章ジェネレーターで作った以下の文章を返した。おじさん文章ジェネレーターの使い方については、以前の記事を参照頂きたい。今回サイトに入力した名前は「まなみ」である。


「まなみちゃん、ヤッホー♫ 何してるかい( ̄ー ̄?)まなみちゃんにとって素敵な、1日なりますように💗」(おじさん文章ジェネレーターより)


すると再びまなみはものすごいスピードで返信してきた。


まなみ「☆tel■■■⇒相性良ければ■■■☆ 実際に会って相性良かったら■■■とかも良いね♪」


この文言のあとにURLが記載されていたのである。逃げられた……。

なんて無粋な、これからコミュニケーションを図って行こうというのに、速攻でURLを貼ってくるなんて、全然面白くねえ女だな。もっと揺さぶって来いよ! もっと食らいついて来いよ!! 戦う前から負けること考えるバカいるかよッ!


私からすれば、誘導用のURLやメールアドレスを出された時点で敗北である。LINEのフィールドから逃げ切られたことを意味するからだ。では、勝利条件は何かというと……なるべく長くLINEすること。そしてできれば、相手が苛立ってホンネを吐露することだ。それまでは、おじさん文章で相手を揺さぶって行きたいと考えている。


・期待の新人「麻衣ちゃん」

またしても前フリが長くなってしまったが、ここからが本題だ。まなみに敗北した後に続けざまに「みっきー」と名乗るIDも速攻で逃亡。今日は日が悪いか……と諦めかけたその時、良い当たりが来た! 「麻衣」だ


麻衣ちゃんは友達登録すると、瞬時にスタンプを返してきた。どうやら最初にスタンプを寄越すIDは、わりと人間っぽい雰囲気がある。私も負けじとおじさん文章ジェネレーターで返す。


「ボクは麻衣ちゃんの味方だかラネ(^_^)よく頑張った、ね(^з<)えらいえらイ😃」(おじさん文章ジェネレーターより)


ファーストインパクトはお互いに軽めに入った。ここから麻衣ちゃんの怒涛の猛攻が始まる。この後に律儀な挨拶をして来た後に、彼女は一方的に自己紹介を始めた。


麻衣「返信もらえて嬉しいです♪ 私のこと知ってほしいので軽く自己紹介しますね(^^♪ 25歳で結婚してます、写メ送りますねー♪ 好きなタイプってどんな人ですか♪」



ヤバイ! こちらが構えも整っていないうちに攻勢をかけてくるつもりだ。間髪入れずに “重たい” 写メが飛んできた!




重い! これは効く、ボディブローのようにグラグラ来ちゃうヨ、麻衣ちゃん! まだラウンドが始まったばっかりなのに、防戦一方だ。ここは起死回生のおじさん文章をぶつけなければ!!


「あれ(・_・;麻衣ちゃん、朝と夜間違えたのかな🤔 俺はまだ起きてますよ~😚 そういえば、昨日は例のイタリアン🍝に行ってきた、よ。結構いい雰囲気だっ、たから、オススメだよ💗」(おじさん文章ジェネレーターより)


我ながらぬるい……。なんてぬるい反撃なんだ。このままでは袋叩きにあってしまう。案の定、ここからさらに彼女が送りつけてくる文字量は増える。


麻衣「なるほど×2(*´艸`)私は顔とかではなく優しくて嘘をつかない少し■■■を感じるような男性がタイプです♪あとはドライブが好きで父が譲ってくれたベンツとポルシェ乗ってるので一緒に行ってくれる人がいいんですけどドライブはお好きですか?」


質問に答えたいところだが、私の力ではどうにもならない。自動生成されたおじさん文章でしか答えられない。そういうルールだ。理解しろ。と言う訳で、またしてもぬるい返しになる。


「麻衣ちゃん、お早う💗 今日はどんな一日だッタ🤔 よく頑張った、ね💗 えらいえらい(^_^)」(おじさん文章ジェネレーターより)


・さらに重い攻撃を繰り返す麻衣ちゃん

写メを含む序盤の攻撃ですでにヘロヘロになりつつ私のことなんかお構いなしに、麻衣ちゃんは攻撃の手を一切緩めない。さらに文字量は増える!


麻衣「是非ドライブとか行きたいですね♪ハタチで結婚したんですけど子供いないし、旦那も外に女いるみたいで( ;∀;) 私も外に目を向けようかなーって思っているところです♪ どんな出会いを求められてもそこは合わせたいと思っていて…もし■■■な関係がいいのならそれもアリかな? 5年くらい他の男性と遊んだりもしてないから、まずは相手に合わせることが大事かなって思ってます( -ω- ;) こんな私ですけど会ってみませんか?


心情としては私はすでに吐血しているようなもんだ。それでも意識を正常に保って、ジェネレーターをフル活用する。


「麻衣ちゃん、ヤッホー😃☀ 何してるのかい✋❓ 麻衣ちゃんも今日も2時までお仕事カナ!? 風邪ひかないようにネ(笑)」(おじさん文章ジェネレーターより)


「ヤッホー」の言葉の力の小ささよ。日常的にこの言葉を使ってしまうおじさんたちは、悔い改めよ! この世で1番相手に響かない言葉、それは「ヤッホー」だ。肝に銘じよ。そして、なおも麻衣ちゃんのターン。


麻衣「そう言ってもらえて本当に安心しちゃいました(´;д;`) 正直、旦那が淡泊すぎて・・・■■■なことにはかなり興味あるんですけど…でも恥ずかしい気持ちもあるけど色々教えてほしいんです(//∇//)  周りにこんなお願いできる人はいないし、実際に会ってみてもっと仲良くなれればと考えています(o^^o) ふふっ♪

早く会ってみたいんですが、都合のいい日とかあれば合わせるようにはするので言って下さいね♪ 私もうドキドキしているんですが…ドキドキしてくれていますか?」


さて何やら、話はかみ合わないなりにかみ合って来てしまっている。なぜかドライブに行く方向で話は進み、向こうは会う算段に話を持ち込みつつあった。依然、私は彼女の質問に答えられない。


「あれ(・_・;麻衣ちゃん、朝と夜間違えたのかな!?オジサンまだ起きてますよ~(笑)お弁当のピッツァ🍕が美味しくて、それと一緒に麻衣ちゃんのことも食べちゃいたいな~😚なんちゃって!」(おじさん文章ジェネレーターより)


あのクロちゃんでさえも嫌悪感を示しそうな中身のない文章だ。もはや格の違いは明白。筋金入りの迷惑LINEアカウントの前で私はなす術が何もなかった。この先、どう打開すべきか。自ら文章を考えて投じるか。そう思っていたところで、唐突にひとつの問題を提起してきた。それは……。


麻衣「早くお会いしたいですね(*’ω’*)  ただ、1つだけ問題があって今使っているスマホがウイルスに感染してしまって電源やフリーズをしてしまうんです(;_;) いきなり連絡とか取れなくなっても怖いのでここ教えておきますね♪」


終わった……。この試合は一方的に袋叩きに遭っただけで終わった。彼女はアレを伝えてくる。


「■■■@si-te.online」


そう、ナゾのメールアドレス。麻衣ちゃんは逃げ切ったのである。予想通りこのあとは何を返しても既読にならず、当然返信も来なかった……。

またしても、打ちのめされる結果となった。だが、ただ負けるだけの私ではない! 次は、次こそは!! 今度はウザさにさらに磨きをかけて、次なる対戦相手の「真帆ちゃん」を攻略して見せる! 次回『ウザさMAXおじさんパワー』にご期待ください!

参照元:#おじさん文章ジェネレーター
Report:佐藤英典
Screenshot:iOS「LINE」