上を見ればキリがないオーディオの世界。数百万円のアンプやスピーカーも珍しくない中、ご紹介するのは……なんと300円! あの「ダイソー」で売っているアンプ内蔵スピーカーである。
ネットユーザーの間で以前から高コスパだと噂になっているようだが、その実力はいかがなものか? 使い勝手を確かめてみたので感想をお伝えしたい。
・ダイソーとLogicoolを比較
スピーカーの名前は『USB ミニスピーカー 3W×2 USBケーブル付』だ。ダイソーのオリジナル商品で製造は中国。前述の通り、価格は税抜300円となっている。
以前のサウンドバーの検証と同じく、比較対象として低価格スピーカーの大定番『Logicool Z120BW(市場価格:1500円前後)』もスタンバイ。約5倍もの価格差だけに、どれほど音質に違いが出るのか要注目だ。
・いざ開封
それではまずダイソーの『USB ミニスピーカー 3W×2 USBケーブル付』を開封してみよう。箱を開けると……
写真の通り、黒いスピーカーが入っていた。
本体の背面には……
ボリューム調整用のダイヤルがあって……
電源用のUSBケーブルとオーディオ入力用のケーブルがのびている。ノートパソコン(MacBook Air 13-inch, Early 2014)に接続すれば……
あっという間にセット完了だ。高級感はないがデザインがシンプルなので見た目に違和感は無い。というか、黒とシルバーが基調なのでMacBook Airとの相性はバッチリである。
1つ気になったのは、ノートパソコンの横に置くとスピーカー間のケーブルの長さがギリギリだった点だ。長さを測ってみたところ、スピーカー間は約60cm、USBとオーディオケーブルが約70cmだった。環境によっては短く感じられるかもしれないので注意が必要である。
・実用的で高コスパ
さあ、それでは音を出してみよう。ワクワクしながら音楽の再生ボタンをポチっと押すと……ほほぅ!! パソコンの内蔵スピーカーよりも音量が大きく、サウンドに厚みや広がりもあってイイ感じである。音に繊細さは無いものの中音域がしっかり出ていて実用的だ。
さすがダイソー、これが300円とは値段の割になかなかやりおるではないか。続いて、絶大な人気を誇るLogicoolの音質を確かめてみると……
くわぁ、こりゃ参った! ダイソーも健闘しているがLogicoolはさらに低域から高域までしっかり出ている印象。比較するとバランスの良さがより際立って聞こえたゾ。
しかし、いずれにせよダイソーが実用的で高コスパであることは確かである。パソコンやスマホの内蔵スピーカーよりグレードアップした音質を楽しみたい方は試してみる価値アリ。たった300円でワクワクできるなら安いものではないだろうか。
Report:スピーカー評論家・K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.