皆さんは覚えているだろうか? 「焼きそば」という名前でありながら、焼いていない矛盾を力技で解決する調理器具『焼きペヤングメーカー』のことを。2018年11月末にクラウドファンディングサイトで出資を募った結果、目標額(50万円)の10倍の支援額を獲得するに至った話題の商品だ。
ネット上で注目を集めたものの、実物を目にして、実際にペヤングを焼いた人はそう多くないはず。この商品を東京・秋葉原の電器雑貨店で発見! 購入してマジでペヤングを焼いてみたぞッ!!
・すっかり忘れてた
私(佐藤)もまさか、アキバで発見できるとは思っていなかった。というか、この商品のことを完全に忘れていたため、店頭で目撃した時に「これナニ?」と思ってしまった。あれだけ話題になったのに……。ちなみに購入価格は2480円(税別)。商品には「激レア」と書いてある。間違いない、どこでも売っているところを見たことがない。
箱の裏面を見ると、ペヤングを焼く方法が丁寧に記されている。本来であれば、 “焼きそば” である以上、焼くのは当たり前なのに、ペヤングを焼くことになぜか違和感を覚えてしまう。ペヤング焼いてもいいのか……不安になってしまう。
・温度調節なし
商品はシンプルなホットプレートだ。サイズ的には1人用の焼肉プレートといったところだろうか。
電源のオン・オフしかなく、温度調節できないので、実際は焼肉には不向きだろう。
ペヤングを焼くに当たって気になるのは水の量だ。だが、難しいことは何もない。計量カップがなくても、取り外しのできる目盛りがあるので従うだけ。電源をオンにしてまずは水を沸騰させる。
・湯切りをやめるぞ!
お湯が沸くまでの間にペヤングの準備をしよう。通常ペヤングを作る場合は、内蓋を点線のところまではがすのだが……。
メーカーを使う場合は、内蓋全部はがしてヨシッ!
「この線まであける」、その指示を無視する爽快感。やってはいけないことをやってしまう背徳感はなかなかのものだ。同じように湯切り口の存在は完全に無視していい。「俺は湯切りをやめるぞ、ジョジョ―ッ!」と、訳もなく叫びたい気分になった。
軽くジョジョごっこをしている間に湯が沸いた。
・放置をしてはいけない
ここで麺とかやくを投入。ただ、放置しておけば良い訳ではない。
1分程度経って、麺の下の方がしんなりして来たら、ひっくり返さないといけない。放置しておくと、麺の上部が固いままになってしまうので、気を抜かずにぺヤング作りに集中しよう。
ひっくり返して、ひと通り麺がしんなりして、プレート上の水分がなくなったら、良い頃合い。
ソースをかけて全体的になじんだら、電源をオフにして完成だ。
ソースは手早く混ぜ、加熱しすぎない方が良いようだ。ソースの焦げ付きに注意しよう。
できました~!
これが、焼きたてのペヤングで~~す!!
・いざ、実食
では早速食べてみよう~。
アツーーーッ!
焼きたてペヤングをそのままメーカーで食べようとすると、熱いので要注意。多少冷めるまで待つか、器にとるかして食べることを強くオススメする。さて、実際に食べてみると、余分な水分を飛ばしている分、味は濃く、麺の食感はモチモチしている。
当編集部では高評価だったが、その一方で、ややパサパサとした感じがするのも否定できない。ベチャベチャの湯切り不十分なペヤング好きな人には、あまり美味しく感じられないかも。いずれにしても激レア商品なので、どこかで見かけたら迷わず購入しよう。
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24