実写版『キングダム』がめちゃくちゃヒットしているそうだ。「シネマトゥデイ」が昨日4月22日に報じたところによると、公開初日の19日から21日間で観客動員約51万人、興行収入約7億円を記録し、好スタートを切ったのだとか。
これは驚き……ではなかった。少なくとも、ロケットニュース編集部内で映画を見た者にとって、驚きではなかった。観客動員数などが発表される前から、「この映画は人気あるな〜」と感じていたからだ。というのも、キングダムのレビュー記事の閲覧数が他の映画レビュー記事よりも明らかに多かったのである。
なお、以下は厳密な数値分析ではなく、超ざっくりした比較。なので、「体感的にそんな感じなのね」という “ゆる〜い気持ち” で確認してくれ。
・4人で実写版キングダムを試写
さて、以前のレビュー記事を読んでいない方のために説明すると、当編集部のP.K.サンジュン、あひるねこ、原田たかし、私(和才)の4名は、公開前にマスコミ向け試写会で映画を鑑賞し、それぞれが記事を執筆した。
本来ならば映画の感想は1本の記事にまとめるところだが、我々4人はあまりにも漫画『キングダム』を愛しすぎていたため、1本にまとめるなんて出来ないと判断。結果的に、同じ映画のレビュー記事が4本も出る異常事態となったのである。
各々の記事を冷静に読むと、感想などがちょいちょい被っているのは否めない。しかしそれは、「俺にもコレを言わせてくれ!」という気持ちが強すぎたがゆえに起きたこと、つまり、愛ゆえに起きたこと──と、ご理解いただければ幸いだ。
で、その4本のレビュー記事は大変ありがたいことに、どれも多くの方に読んでいただいたようだ。どのくらいかというと、当サイトが最近公開した映画レビュー記事の中ではブッチギリのPV(ページビュー ※簡単に言うと閲覧された数)だと感じるくらい。
・近年大ヒットした映画のレビュー記事とPV比較
たとえば、去年大ヒットした『カメラを止めるな!』のレビュー記事と4本のレビュー記事の平均PVを、記事公開から一定期間でざっくり比較すると……約2倍。『ボヘミアン・ラプソディ』と比較しても約2倍、『翔んで埼玉』の約4倍って感じだ。
ここで、読者の中には「記事を読んだ人とPVは違うのでは?」などと思う人もいるだろう。おっしゃる通りなのだが、これはあくまでも「映画の人気がネット記事の数字にも影響を与えているようです」という話を分かりやすくするためのPV比較なので、細かいことは言いっこナシでお願いしたい。
また、「映画の人気があるからって、ネット記事のPVが必ず伸びるとは言い切れないのでは?」と言われたら、それもその通りだ。PVには、映画の人気以外にも様々な要因が絡んでいる。
しかしながら、多くの人が関心を持つテーマであればあるほど、記事のPVが伸びやすいのもまた事実。そして、少なくとも編集部の中にいる私の実感としては、「レビュー記事4本のPVがこれだけ伸びているんだから、映画キングダムの人気マジすげーな」と感じているのもまた事実である。
なお、手前味噌で大変恐縮だが、『カメラを止めるな!』や『ボヘミアン・ラプソディ』のレビュー記事だってPVが悪かったわけではない。ご存知の通り、それらの映画は大ヒットを記録し、記事の閲覧数は “そこそこいい感じ” であった。ただ、キングダムはそれらを悠々と越えてきたのである。
恐るべし、キングダム! このまま映画の人気がさらに高まって、第2弾公開となるか!? 原作のいちファンとしては、そうなることを願うばかりだ。
参照元:シネマトゥデイ、キングダム
執筆:和才雄一郎
Photo:(c)原泰久 / 集英社、(c)2019映画「キングダム」製作委員会 / (c)ENBUゼミナール / RocketNews24.
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