本日2019年4月22日の夜から23日未明にかけて、毎年4月に恒例のこと座流星群がピークを迎える。名前の由来となっていること座の見つけ方や、観測にお勧めの時間。また注意点などをお伝えしていくぞ!

・こと座は超有名説

毎度のことだが、星に興味がない限り星座とそれを構成する星が一致している人というのはなかなかいないもの。こと座なるものがあることは知っているが、位置や主要な星についてはイマイチな気がしているのではないだろうか。

しかしそれは気のせいである。こと座については、日本人のほぼ全員が知っていながら、知っていることを認識できていない説を主張したい。なぜなら、こと座で一番明るい星はあのベガ、あるいは、七夕でおなじみのおりひめ星だから。ほら、知ってたでしょ?

ベガといえば、デネブ、アルタイルとあわせて「夏の大三角形」などと小学校の頃に覚えさせられたはず。ちなみに夏の大三角と呼ばれているせいで夏にしか見えないと思われる方もいるかもしれないが、冬を除けばだいたい見えている。「冬以外の大三角形」にすべきだろう。

夜空を見上げてやたらと明るい巨大な三角形が目に入れば、それは超高確率で夏の大三角。今の時期なら、0時前後に東の空を見上げればすぐに見つかるだろう。そして、3つのうちで一番高い位置にある星がこと座のベガ。こと座流星群の放射点は、このベガのすぐ横あたり。

国立天文台によると23時ごろから翌朝までがおすすめということだが、23時だとまだアルタイルの位置が低すぎて夏の大三角形は見つけ難いかもしれない。とはいえ、流星群は夜空全体に流れるもの。放射点は関係ないので流星群ウォッチだけが目的なら、こと座については気にしなくて大丈夫だ。

・天気は全国的に晴れ

気になる天気のほうは、気象庁によると全国的に晴れマーク。ただし関東は曇りなもよう。関東に住んでいる方は少し残念だが、それ以外ならどこも大体チャンスはあると思われる。

注意点としては、月が非常に明るいという点に尽きるだろう。観測の際には月の無い方角で探すほうが見つけやすいはず。今夜のピークを逃したとしても、流星群自体は25日頃まで続くそうなので、期間中に是非観測してみて欲しい。

参照元:国立天文台気象庁
執筆:江川資具
Photo:WikimediaCommons