今年25周年を迎えたロックバンドGLAY。1994年にヴィジュアル系としてデビューし生み出した名曲は数知れず。もはや、ヴィジュアル系の枠さえも越える日本を代表するロックバンドである。そんなGLAYのリーダーTAKUROさんの現在が予想外すぎることになっていた

・全盛期のファン

36才バンドマンである私(中澤)は、10代の頃GLAYから多大な影響を受けた。当時購読していた雑誌『BANDやろうぜ』についていたGLAYの「pure soul」ツアーのポスターは今でも実家の部屋に貼られていると思う。

しかし、上京しバンド活動を続けるうちに、忙しさもありいつしか熱心なファンではなくなっていた。テレビでGLAYの姿を見ることもなくなり、バンドのリアルタイムの情報を追わなくなって久しい。

・新宿を癒すインスト曲

そんな先日のこと。西武新宿駅の前の広場で待ち合わせをしたのだが相手が来ない。5分、10分……さすがにちょっと遅くない? そんな中、ヤマダ電機のビルの側面のユニカビジョンから穏やかなインストの曲が流れ出した。

心にスッと入り込んでくるその音楽。クリーンなギターの音色が温かく、ジャジーなドラムが大人な雰囲気を醸し出す。気づけばイライラは収まっていた。知らない曲だけど名のあるアーティストに違いない

ユニカビジョンを見上げると『ビルボードライブ東京』の文字。海外のギタリストかなんかが来日公演するのかな? と思いきや!


「GLAY TAKURO Solo Project 3rd Tour」


GLAY TAKURO

──まさかのGLAY・TAKUROさんソロ。思わず2度見してしまった

なお、かかっていたのは2019年2月27日に発売されたギターインストアルバム「Journey without a map Ⅱ」の収録曲『やすらぎのチセ』。私が追いかけていた当時からロック曲からバラードまで作曲の幅は広かったが、まさかこんな曲も作れるとは。

全盛期のGLAYにどっぷりだった者としては、そのイージーリスニング的な曲調が予想外すぎた。これがTAKUROの “Modern…” WOWバイブル × TAKUROの過激。

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

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